「憎悪の噴出」ラブレス フレンチカンカンさんの映画レビュー(感想・評価)
憎悪の噴出
人には裏表の二面性があり、どうしようもない悪意も抱えている、映画は普通の社会人が実は悪人でもあることを執拗に見せ付ける。
しかし、
そうは荒廃しないはずの心が破綻し、自分勝手な思いに支配されると、愛情は居心地が悪くなり、生まれた子の行き場がなくなる。
"子はかすがい"というのは落語の中の話であって 現実はそんな生易しいものではない。
東ウクライナの紛争をバックに、やりきれない憎悪が噴出する様を、監督は執拗に表現して潔い。
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