劇場公開日 2018年4月7日

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「単調、不快、虚しい作品。」ラブレス 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5単調、不快、虚しい作品。

2018年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

不穏なピアノの打鍵音で、作品が始まる.ロシア映画であるためか作品が終始「寒い映画」。会えば口喧嘩の絶えない完全に終わっている夫婦。それに耐え切れず両耳を抑える一人息子。冒頭、学校の校舎から一斉に人が出てくる場面があり、そこは何か作為的なものを感じた。作品は、ひたすら淡々と流れる、退屈すぎるとも言える。息子が急に行方不明になるあたりから、作品は多少盛り上がる。夫も妻も自分本位のことしか話さず。「この二人もう駄目だな。」とつくづく思い鑑賞した。息子の捜索に奔走するボンランティアの集団行動には凄さを感じ「そこまでやるか。」という印象を受けた。
最初の方で、息子が赤白のテープで遊んでいるシーンがあり、それを木の枝に括りつけたのか?引っ掻けてしまったのかしらないが、この場面が、話の前後と何の脈略もなそうに見えたが、あの場面が、かなり重要な場面であったのだろうか?
身元不明人遺体で、遺体が包まっているビニルを剥いだときの妻が悲鳴ともとれる一言。
最後、別々の人生を歩むのだが、この男と女は人間としての面白さがない。映画としては、常に単調で無味無臭な作品であった。最後の不穏なピアノの打鍵音が虚しく、終わり切る前で退館した。

突貫小僧