劇場公開日 2018年5月4日

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「印象は変わらないが真実が変わる」アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.0印象は変わらないが真実が変わる

2018年12月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

小学生の頃だったか、トーニャハーディング事件は
よくニュースで流れてて、
トーニャハーディング!あの自己顕示欲の強そうな
悪い人や!絶対観なきゃ!
と思っていて、いざ観てみると、
自己顕示欲の強い悪い人ではあったけど、
やはりそこには育って来た環境や周りの人たちがいて、
ただ襲撃しただけではなく、根の深い問題があった。

トーニャも凄い我の強い人だけど、
まずは母親パンチのあるキャラと言うかパンチしかない
お母さんでトーニャに同情してしまう。
しかも最後までキャラがブレず愛情を見せないのだから
恐ろしかった。

襲撃事件は用意周到かと思ってたらバカが集まった
恐ろしく陳腐な物で笑ってしまったが、
その中でもショーンのキャラは抜群だった。
デブでニートでオタクで童貞の鏡のようなキャラだった。

トーニャは確かに良い人ではないけど、
母親から受けられなかった愛情を求めれば求めるほど
我が出て失敗し、世間の悪者になったわけだけど、
その裏で1人涙し1人で戦ってたのだなと分かった時
胸を打たれた。
器用な肩書きの多い人より、スケートしか出来ないと
訴える姿も感動した。

育つ環境って大事なんだなと言う事と、
僕らが観てるニュースって表面だけで、
何も知らない部外者が声を大にして、
敵を作ってるだと思いました。

奥嶋ひろまさ