「かなり微妙な人物像」アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル GreenTさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり微妙な人物像
ナンシー・ケリガンが襲われて脚を負傷させられ、それが実は、ターニャ・ハーディングのボディガードがやったという事件は、当時すごいセンセーショナルだったので、ターニャ側の真実を知りたい!と楽しみだった。フィギュア界の異端児であることに関してターニャ・ハーディングはフェミニズムやソーシャル・スティグマ、女性アスリートに関する研究論文の題材に多く取り上げられているらしいが、この映画はそうした社会的、文化的な側面も上手に取り入れて表現していたと思う。その上で、ターニャの人物像を微妙な立ち位置で描いていて、それはかなり真実に近いのだろうなと思うが、映画的なカタルシスにはちと欠けるなという印象を持った。
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