「観ないわけにはいかない」アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル sonarさんの映画レビュー(感想・評価)
観ないわけにはいかない
90年代、学校から帰るとワイドショーを賑わせていたこの事件。観ないわけにはいかない!
ちなみにジョンベネちゃん、ハーディング、OJシンプソンが私のアメリカ発三大事件。
彼女や夫が語る事件の真相はともかく、トーニャが周囲の人に恵まれなかったのは確かなようだ。せめて彼女の性格が人好きのするものだったらまた変わっていたのかもしれないが…。夫とその友達とそのまた友達がとにかくバカばっかり。コーチも自分が毛皮着てないで、もうちょっと助けてあげられなかったんだろうか?!スポンサーうまく集めるとかさー。ケリガンはいい子ぶってて当時からいけ好かなかったな。
トーニャはジャンプの才能に恵まれたが、妖精のような演技を求められる当時のフィギュア界には早すぎだのかもしれない。まあ、そもそもフィギュアもいつまで蝶々夫人やってんだよって感じだけど。
映画はコミカルな面もあり、スケートシーンも迫力があって楽しめた。スケートシーンはCGで顔すり替えててすごいなと。マーゴットロビーは粗野な労働者階級の役をほんとにうまく演じている。お母さんのキャラが強烈すぎて彼女の人生でスピンオフを作ってほしい。どうするとあんな風になるんだろうか。
アメリカの貧乏白人ってずっと世間に見捨てられてて、ないもののように扱われてきて、トランプ大統領につながっている。彼女にいま光を当てたマーゴットロビーはかなりの骨太とみた。
トーニャを笑い物にするのではなく、手を差し伸べる人がいる世の中であってほしいと思う。
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