「役者の息づかい、観客を巻き込んだ演出が素晴らしい。」ナショナル・シアター・ライブ「ジュリアス・シーザー」 HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の息づかい、観客を巻き込んだ演出が素晴らしい。
「ナショナル・シアター・ライヴ」シリーズ二作目の鑑賞。
普段編集した映画でしか見れない、海外の役者さんの芝居をライブ映像とはいえ、前編通しで観れるのは嬉しい。
今回のセンターステージでアリーナの観客をローマの民衆に見立てたニコラス・ハイトナーの演出が素晴らしく、観ているこちらまでその臨場感にまきこまれました。
現代劇という事でシーザーを現在のアメリカ大統領に比喩したり、ローマの群衆をSNSで同調する現代の民衆と被らせたりと現代劇としても楽しめ、主演のベン・ウィショーのシェイクスピアの流暢な台詞を淀みなくブルータスに成りきった150分は見事、映画では感じることができない役者魂を感じられ大満足でした。
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