「ピーター・パーカー2.5」スパイダーマン スパイダーバース ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
ピーター・パーカー2.5
公開当時に劇場で吹替版を観て、先日続編を観たのでおかわり。ディズニー+の民じゃないのでAmazonで観られてラッキー。
当時、研究所への侵入パートが印象に残っていたけど、今みてもアクション的にもコメディ的にもあそこが1番盛り上がっていたと思う。
当時は観終わったあと、すごい情報量で疲れた記憶があるけど、2を観た後だと映像ストーリーもものすごいシンプル、何ならあっさりに思えてくる。
「たった1人の」スパイダーマンがいたはずの世界で新たなヒーローとその仲間が活躍する話…うぅぅ。クモの数字がまさかあんな回収のされ方するとは。
ピーターやグウェンの葛藤もまだそこまで深刻ではなく、両親との関係も穏やか。
一方でいろいろ経験したBパーカーは抜けてるようで決めるとこは決める冴羽獠的な2.5枚目のかっこよさがある。マイルスを除けばほぼBパーカーとあとスパイダーハムのかつやくに持っていかれた。
それから父も叔父さんもかっこいい。マハーシャラ・アリみたいでクールと思ったら本人だった。グウェンもこの時はまだ単にいけてるかわい子ちゃんだった…。でも劇場でもらったカードが彼女でうれしかったのは覚えてる。
なにしろこの時はまだ、色んなタイトルのスパイダーマンがそれぞれのスタイルのまま活躍する、とにかくそれが斬新で衝撃的だった。
アニメならではの理想的なポーズやアクション、色彩で描かれたスパイダーマンがかっこいい。カートゥーンなのか日本のアニメかわからないが、とにかくディズニーとは異なるキレのあるモーション。テンポがよくユーモアに溢れた楽しいやりとり。おもちゃ箱をひっくり返したような情報と生理的快感の渦。それで満足だった。
それが続編でまさか何倍もの情報量とテーマの深まりを見せてくるとは思いもしなかった。
ところで加速器のシーン、例のあの人が気になって探したけど見つけられなかった。さすがに登場してなかったのかな?