劇場公開日 2018年4月6日

「才能ある役者とスタッフの完璧な布陣」クソ野郎と美しき世界 桃屋天野さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0才能ある役者とスタッフの完璧な布陣

2018年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

とにかく二週間の限定公開だ。
これ読むくらい興味を持ってくださってるなら行ってくれ!と叫ぶ。

エピ1稲垣吾郎。
私はすごく好きなんだけど結構賛否両論なのねー(^ω^;)

いや、頭で考えて筋を通そうとしたら
金⚫マに隠れろとかもうわけわからんし。

けど、
ベートーベンの熱情の音楽に心を預けて
ノリノリで楽しめばいいじゃん!愛なんてそんなもんかもじゃん。
谷崎潤一郎の痴人の愛祭だよ!(笑)

もう1回観るけどさ、谷崎潤一郎(破廉恥の伝道師)
芥川龍之介(男としてはダメだけど天才。最後は心中)
中原淳一(女の子の衣装から連想。可愛いの生みの親)あたりが
散りばめられてて、ベートーヴェンの熱情とスピーディな場面転換と
稲垣吾郎のエロさとコケティッシュな魅力に笑い堪能しつつ、深読みしたいの!

実はクールにいえば
太田監督のやつが1番安易だった。

映画監督としての力量不足を
草彅剛の演技と沖縄の風景だけで
支えた感じ。

沖縄時事ネタ「オスプレイって核爆弾よ」とかは
笑えたんだけど、映画の内容としては説教臭いし意味がないし。
エロクソカス剛も最初のインパクトのためだけで残念。

結局、いい旦那じゃん(笑)
でもそのエロカスクソ野郎に金を払う(笑)
圧巻の草彅剛を観るべき映画。

エピ2の香取慎吾

私にとっての香取慎吾の演技は2タイプあって
こーゆー演技しようというわざとらしさを感じる時と
自然で美しくて説得力があって最高の時。

キャラものが多いから
そこが世間には誤解されてて残念に思ってる。
未成年をはじめ、沙粧妙子のサイコ殺人犯、新選組!半ば以降
家族のカタチあたりの自然な香取慎吾の演技の素晴らしさをぜひ、
今回の映画で確認してほしい。

クソや拾った少女と同衾などともすれば
下衆で下ネタにすぐ偏るものなのに
おとぎ話のように夢のように清く受け入れられるのはひとえに
香取慎吾と新人中島セナのその世界観を表現できる力の凄さだ。

これホント凄いこと。

ウンコをウンコと思わせないその力を映画館で括目してほしい。

とにかく二週間の限定公開だ。
これ読むくらい興味を持ってくださってるなら行ってくれ!と叫ぶ。
(大切なことだから二度言う)

桃屋天野
zxoidさんのコメント
2018年4月10日

共感しました。

非常にリアルに描かれた逃走シーンに続く、「愛してる」という叫びと、それをベートーヴェンの苦悩を感じさせるような曲を弾き続けながら待っている相手という、とてもシュールだけど、インパクトのあるシーンは、私もいいと感じました。

おそらく監督さんも、そういうのを描きたかったのかなと勝手に想像します。

理屈も常識も超えて、まさに映画でなければできないなと感じます。

でも、ちょっと引いてしまう人が多いのも、十分十分理解できます。

zxoid
寝落ちマン(次男)さんのコメント
2018年4月9日

物凄いレビューですね‥。
この映画の観客動員数がノルマに達しないと死ぬ病気か何かの人なのでしょうか?

寝落ちマン(次男)