劇場公開日 2018年4月28日

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「昭和の東映映画を観ているような懐かしさに浸れる人情ポリスアクション」犯罪都市 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0昭和の東映映画を観ているような懐かしさに浸れる人情ポリスアクション

2022年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

舞台は2004年のソウル。衿川(クムチョン)警察の管轄で毒蛇組の構成員が刺される傷害事件が発生、毒蛇組とイス組が一触即発となるが、そこに現れたのが犯罪組織対策チーム、強力班の副班長マ・ソクト。力づくで双方の組長の仲を取り持って一件落着。と思いきやそこに現れたのが中国からやってきた黒龍組。ボスのチャンはあっという間に毒蛇組を制圧しイス組の縄張りに乗り込んでくる。強力班は街のパワーバランスを維持するために黒竜組を一掃しようとするが・・・。

こんな邦題ですがどこにも都会の雰囲気はなく舞台はほとんど飲み屋街。2004年という中途半端にレトロな時代設定も相俟って凄惨な殺し合いが続くのに牧歌的な人情ドラマの雰囲気が漂っています。そんな世界観の中心にいるのがマ・ドンソク。腕っぷしがベラボーに強いが大の合コン好きというマブリーらしいキャラクター、マ・ソクトを楽しそうに演じていて群がるチンピラ達を張り手で失神させる快進撃は痛快以外の何物でもないです。

強力班のメンバー達もそれぞれキャラが立っていて微笑ましいし、昭和の東映映画を観ているようなどっしりした安心感に浸りましたが、韓流ゆえ刃物での乱闘がメインなので先端恐怖症にはかなりキツイ仕上がりとなっています。

よね