「終始ハラハラ…」監獄の首領 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
終始ハラハラ…
冒頭の殺人事件に始まり、夜な夜な街に繰り出す囚人たちと手引きする看守陣、刑務所内カーストとこれにまつわる裏切りや下克上の試み etc...
カーストのトップは就くべきしてその座にいるのだと思い知らされる出来事の数々。
生きるためにボスに付く人々。ボスに歯向かえば悲劇と隣り合わせ。
いよいよその現実に疲れてきた頃に相関図の全容が見えてくるが…
刑務所長をも手中に収める囚人のボスであるイクホは、官吏をも含めた刑務所界のトップに立とうとしていて、私は終始「それは一体何の意味が…?」とモヤモヤだったけど、その歪んだ発想に対する批判は最後にきちんとユゴン(元刑事)が言ってくれた。
最後のその台詞と、劇中で繰り返し語られる「そこ(刑務所)も人間が住む場所、同じ時間が流れてる」という言葉のなかに、この映画のメッセージが込められているのでは。
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