「日本のエロ漫画重要ジャンル」触手 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
日本のエロ漫画重要ジャンル
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いわゆる『触手モノ』と呼ばれるジャンルであるが、古くは葛飾北斎の作品でもあるように蛸の足が女体をまさぐるという性戯は、古今東西、どの国にもあるようで、今作品はメキシコ映画である。内容は、宇宙から隕石に乗って墜ちてきた得体の知らない生物が、人間と交わることで生き存える。そして交わった人間はその得も言われぬ快楽に、幸福感を与えられるというコンセプトである。但し、ストーリーのキーは、その生物は交わる人間に飽きるようで、飽きたらその人間に攻撃を加えること。飽きられたとしても、その快感を忘れられない人間は、もれなくその生物を関係を持とうとして返り討ちに合い、殺される運命になる。それがベースに,人間の嫉妬や愛情が如実に影響を及ぼしていくところが肉付けであろうか。単純な話であるし、男女だけでなく、男同士の情愛も話の一つに加わっているので複雑怪奇ではあるが、自分としてはもっとその生物との絡みのシーンが少なすぎる事にいささか残念な心持ちである。隕石が墜ちた場所のくぼみに、動物たちがおもいおもいに交尾を繰り返すシーンはかなり面白かったアイデアだったのだが。
あの悦楽を知ってしまったら二度とは元に戻れない、人間とは欲深き動物である。
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