ホーンテッドテンプル 顔のない男の記録のレビュー・感想・評価
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ホラーなんでもウェルカムな人間でも擁護できない
ホラーでもう2度と見ないと思ったのは初めてかもしれません。
普段はホラーというだけで☆2確定くらいの気持ちですがこれは…。
B級ホラーでも、演出や技術がチープなホラーでも、笑ってしまうようなくだらないホラーでも、ふとアレまた見たいな〜と思う時があるのですがこれはない。
心霊ホラーとして出していたのに人怖でした、というのは夢オチ爆発オチ並みに酷いです。
人怖も好きで見ますが、人怖が見たい時は人怖を見ますし、心霊ホラーが見たい時は心霊ホラーが見たいんです。
どんでん返しではなく後出しばかりで、ストーリー回収面倒くさくなったので畳みます、というようにしか受け取れません。
せめて1人で話してる(他人からはそう見える)ところを不審な目で見られる描写が多くあればよかったと思います。
ジャパニーズ・ホラーに誘発? B級ホラー
舞台が日本で、出演者も日本人の方が多いですが、アメリカ製です。 『リング』や『呪怨』に誘発されたのか。 西洋とは違うホラーを撮りたかったのか。 ツッコミどころ、欠点、ありますが、 思ったよりは、良かった… でも…
『どこかピントが外れてモヤモヤしている』
自宅にて鑑賞。日・米合作、原題"Temple"。廃寺に纏わる因縁めいたミステリー仕立てのホラー。時折、POVめいた映像を挟み乍ら進行する。全篇振り返ると、詰めが甘く、細部の設定や展開がモヤモヤした儘に終了した印象で、ストーリーも意外性が乏しく、よくある廃墟を廃寺に置き換えただけに思え、魅力的では無かった。石切り場に戻るラストも蛇足的。狐女の様なクリーチャーは一瞬だけの登場だったが、魅力的な造形ではあるものの指が長いのは違和感があった。80分にも満たないごくごく短い尺だったが退屈してしまった。35/100点。
・オープニングクレジット、アルファベットの名前の背景に一文字ずつ。「霊」 「恐」 「狂」 「恐」 「呪」 「死」 「怪」 「狐」 「怪」 「呪」と(恐らくこの順に)漢字が重ねられており、二度使われているのもあったが、漢字好きな日本贔屓を狙った様に思えた(タイトルには「寺」を重ねて欲しかった気もする)。
・都会の喧騒に裏日本とも云うべき寂れた寒村とのメリハリを附けた構成に尺八等の和楽器を用いたBGMが使用されており、西洋人の“通”が好みそうな和が映し出されており、田澤大和演じる“セイタ”の正体や事件の真相も西洋人が好みそうである。ストーリーは一作目の『呪怨('99・映画版;'02・ハリウッド版THE JUON:'04)』にどこか似た印象を持った。子供達の囁きやわらべ歌めいたSEは、韓国のホラーっぽかった。
・ただいちゃつくだけの嫌な奴にしか写らなかった“ジェイムズ”のB.T.スクリナー、栃木で何をしていたのだろうか。後半、切れた筈の懐中電灯持って助け出すと飛び出す“ケイト・トーマス”のN.ワーナー、ワイルドな顔立ちは好みが分かれそう。“クリストファー(クリス)”のL.ハフマン、J.ギレンホールを髣髴させる笑顔と面影があった。難しい言語に対し、頑張っていたのは認めるが、日本語が堪能な役柄通りには見えなかった。藤田宗久の“ヒトシ”は何を見て、眼を抉った(抉られた?)のか判らないし、呪われた者が揃って眼を潰される意味やそもそも寺と眼にどんな因縁や関連があるのかも不明である。廃寺の目印となる像も西洋風女神像の様で、日本の物とは思えなかった。日米合作と云う事で、エンドロールを眺める限り、日本側からも沢山のキャストやスタッフが参加している様だが、もう少しどうにかならなかったのか残念である。
・ロケの大半は、山梨県赤沢村で行われ、全ての撮影は僅か16日で撮り終えたらしい。
・ドンッと構えた“リョウ”教授(刑事?)役の竹中直人は流石の存在感と演技で、この方の振り幅には恐れ入ってしまう。そして端役ながら村で蜜柑を使い“ヒトシ”の逸話聴かせる老人役の十貫寺梅軒が説得力ある印象深い演技だった。
・鑑賞日:2018年3月4日(日)
外国人の旅の方が面白い
田舎の寺で見つかった顔を剥がれたような男。外国人であるその男に一体何があったのか…。 海外製の和風ホラー映画。尺の半分以上が何も起きず後半も怖いわけではない。ブレアウィッチ系ながらそこまで考察要素もない地味な作品でした。
生焼けホーンテッドチャンプル
観光で日本を訪れたアメリカ人の学生3人。
興味本位で「近付いてはいけない」と言われた寺へと向かうが、そこで怪異に襲われるというホラー作。
ひとつ前にレビューした『JUKAI/樹海』と同じく、製作は海外、舞台は日本のホラー作品となる。
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映画は顔に大怪我を負った男が警察に尋問されるシーンから始まる。
この男は誰なのか? 一体この男に何があったというのか?
……というミステリで物語を引っ張ろうとしたと思うのだが、この結末が特にサプライズにもドラマにも
繋がらないのは残念というか逆に驚いた。素性を隠すのは、物語上の伏線なのが普通じゃないのかしら。
いちばん物語上で伏線張ってたのはあの男の子かね。あの分かりきったサプライズをサプライズと呼ぶならだけど。
上記を含め、思わせぶりな要素は色々提示されるのだが、提示するだけで結局どこにも行きつかない要素が多過ぎる。
寺のある森で行方不明になった5人の子ども……
寺に住み着いていて殺されたという謎の僧侶……
目玉をくり抜いて森から戻ってきた男……
半人半狐の妖怪の伝説……
それら不気味な情報の数々がどう繋がるのか期待したが、なんとひとつも回収されずに終わるんである
(怪異として登場はするけど、そこで終わりなのよね)。
だいたい「あの寺はヤバい」と皆が口にするのに、寺がおかしくなった起源が全然語られないのは何故なのか。
ううむ、狐の妖怪が人々の精神を惑わしてるってこと? その割にはフツーの獣みたいな襲撃しかしないし。
幼馴染のケイトに秘かに思いを寄せてるらしい主人公クリスと、ケイトの彼氏ジェームズの三角関係も
描かれるが、怪異の話と同じくらいの尺で、主人公らの痴話喧嘩に付き合わされる。眠いです。
幼馴染を喜ばせようと寺の情報を拾ってくるとか、途中で彼らを分断させるための動機として
多少は作用してるのかもだが、そんなに引っ張るとこなのそれ?と、ウトウトしながら観ていた。
竹中直人や古舘寛治も存在感たっぷりに出演しているのだが、その存在感の割には本筋には絡まない。
彼らを知らない観客だったら「あのやたら高圧的なグラサン刑事は何だったんだ」とか
「あのやたら訳知り顔なサラリーマンは何だったんだ」とか首を傾げるんじゃないかと思う。
……あれ? そもそもあの寺の書物が骨董品店に置いてあったのって何でだっけ? そんな物騒なものなら店頭に
置いちゃダメでしょと思うのだけど、まあ怨霊が無知な人をおびき寄せるために置いてたということなら、まあ。
...
半人半狐の妖怪のビジュアルは凝っててちょっと良かったのと、
ひとつ前にレビューした『JUKAI/樹海』と同じく、アメリカ映画
にしては日本描写が割とリアルな方なのが救いだろうか。
けどまあ……総じてイマイチな出来でした。ホラーっぽい要素やミステリっぽい要素を
色々チャンプルしたけど、炒めきれずにグズグズのまま仕上がっちゃった感じ。
個人的最低点の1.5までは付けないが……かなーりイマイチの2.0判定で。
<2018.09.24鑑賞>
眼
アメリカ人カップルと彼女の友人の男が日本旅行に来て、山奥の寺で不思議な体験をする話。 あんな寺に泊まろうとするのも、突然下山しようとするのも理解不能だし、何が言いたいのか、何だったのかわからない。 ただ単に日本の古寺が何か怪しい雰囲気というだけでつくられたホラーですか? アメリカの映画とはいえ、神様と仏様がごっちゃごちゃごちゃ…沢山日本人出てるし日本で撮影してるし誰か教えてあげてくれ。
顔は有る
あらすじを把握しているとはいえ洋物ホラーを観る心構えでいるので、見慣れた日本の風景に外国人メインのストーリーが絶妙な違和感を醸し出していた。
竹中直人やマキタスポーツがそこにいるだけでなんだか笑えてくるのは何故なのか…
不自然に英語の話せる爺さんやら超絶棒読みの子役やらは良いご愛嬌として、お粗末すぎる恐怖演出や頭のネジが飛んでいるとしか思えない登場人物の行動に終始ツッコミの止まらない作品だった。
栃木なら東照宮に行けばいいのになぜあんな小さな寺に惹かれたのか、僧侶と子供達の亡霊が引き寄せたのか…?
寺の建物の中にズカズカ入っていく時点でドン引きだが、怪我したとはいえ明らかにヤバイ空気があるのに平気で泊まろうとするのも痴話喧嘩の果てに夜の山道を一人で下ろうとするのも暴走気味に助けに行くのも如何にも亡霊さん襲って下さいと言わんばかりの行動で正気を疑ってしまう。
現在パートの取り調べも竹中直人と傷だらけクリスの雰囲気だけでよく分からなくて挙句の結末にはハテナマークしか浮かばない。
というか包帯だらけだけどクリスの顔はわりとちゃんとあるし…メインビジュアルの写真に騙された感あって残念。
日本が舞台ってことでその絶妙な雰囲気が面白く退屈しすぎることはなかったけど、ストーリーを楽しむことは全然できなかった。
クリス役の人はアダム・ドライバーを彷彿とさせるビジュアルでちょっと好き。片言の日本語が可愛かった。
終盤でてきた双頭のキツネの化け物のビジュアルもわりと好きなのでもっと長く見せて欲しかった。
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