メイズ 大脱走

劇場公開日:

メイズ 大脱走

解説

1983年、ヨーロッパで最も警備が厳重な北アイルランドのロング・ケッシュ刑務所から38人もの囚人が脱獄した実在の事件を実写映画化。長期にわたる北アイルランド紛争の末、メイズ刑務所に収監されたIRA幹部のラリー。政府への抵抗を示すハンガーストライキで大切な親友が命を落とし失意の底にいたが、刑務所にいる多くのIRA仲間たちを脱獄させるべく闘志を再燃させる。しかし敷地はコンクリートの壁で2重に囲まれており、フェンスの高さは4.5メートルと5.4メートル、鋼鉄製の門は厳重に管理されたスイッチでしか開閉できない。最悪な条件の中、ラリーは驚くべき脱出方法を考え出す。脱獄の首謀者ラリー役を「潜入者」のトム・ボーン=ローラー、立場を超えてラリーと心を通わせる看守ゴードン役を「ジミー、野を駆ける伝説」のバリー・ウォードがそれぞれ演じた。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。

2017年製作/92分/イギリス・アイルランド・スウェーデン・ドイツ合作
原題または英題:Maze
配給:アットエンタテインメント
劇場公開日:2018年2月24日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)Mammoth Films / Cyprus Avenue Films / Filmgate Films 2016

映画レビュー

2.5脱走劇だがアメリカのものとは全く違う。

2024年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

刑務所からの脱走劇だが、アメリカのものとは違い、派手なアクションなど全くない。そもそも皆政治犯だし、英国では(少なくとも1980年代は)こんなに囚人が自由だったとは驚く。地味な映画だが、短く纏っているし、囚人は人間的に好感が持てる出演者ばかり。IRAに対するイメージが少し変わった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Yohi

3.0過去の出来事だが未来のことかもしれない

2024年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この作品で最初に面白いなと思ったことは、イギリスから分離しアイルランドに帰りたいカトリックのIRAと、イギリスに残りたいプロテスタントのユニオニストが同じ房に入れられていることだ。
外の世界で争ったいた者同士がどちらも逮捕され、同じ房に入れられるなんてことがあるのか?中でイザコザを起こすなという方が無理あるだろ。なんならいっそ、潰し合えばいいくらいに思っているのか?
カトリックとプロテスタントでかなりの悶着があるのではないかと考えたが、それはさほどなかったね。
というのも、ストーリーの中心は想像以上に主人公の生きる喜びについてだったからだ。

ユニオニストから裏切り者と言われ、脱獄の下準備のために看守に媚を売り仲間からも白い目で見られる孤立したような状態の始まりは良かったし、そこから次第に脱獄計画を練り上げていく課程は面白いけれど、看守とのやり取りなどを通じて変化するヒューマンドラマのパートが作品のテンポを遅らせ、一番期待していた脱獄パートのスリリングさや緻密さのようなものが薄まってしまったのは残念だった。

多くのことを盛り込んで作品を重厚なものに仕上げるやり方は好みだけど、バランスが悪かったり相乗効果が得られなかったりした場合は、話がとっちらかるだけの芯のない作品になってしまう。
北アイルランド紛争、脱獄計画、主人公と看守のドラマ、なんとかバランスはとれていたけれど、どれもパンチが弱くて気持ちが盛り上がる前に終わってしまった。

結局は、クライムサスペンスのようなスリル、興奮、脱獄計画の顛末を見たかったのに対し、想像以上のヒューマンドラマで、そのドラマも観たくなる方向には進まない、なんともスッキリしない感じが、期待したのはコレじゃない気持ちにさせる。

聖金曜日合意で一応は鎮まった北アイルランド紛争だが、IRAの火種は目立たずに残り続けた。
この度のイギリスのEU離脱で再び大きく燃え上がりそうな危うさに対し、愛国も大事だけど、もっと個人の幸せを考えようね、と釘を刺しているように思える。
と同時に、IRAの火は消えてないぞ、オレたちはここにいる、と言っているようにも思える。
さて一体どっち

コメントする (0件)
共感した! 0件)
つとみ

3.03.3ひたすら地味だが

2022年6月25日
PCから投稿

わりと見れた

地味からの地味
正直途中で見るのをやめたくなった。

さらにIRAと馴染みのない抗争なのでやや関心が遠くなってしまう人も多いと思う。

プリズンブレイクやシュワちゃんの大脱走などを期待すると失望しちゃう可能性大。
脱出方法もひたすらに地味かつ、「それズールー」と思う方法。
主人公もかなり覇気の感じられない方なので更に引き込まれない。

ただポイントポイントどころで、人間味を感じられるシーンが良かった。
遺言のシーンや「囚人も看守も刑務所に囚われている」という観点は面白かった。

また昨今の日本では刑務所に入りたがる人が多いということで再犯や事件を起こして入りたいと言う方がニュースでも話題になっている。それを受けて、「もっと待遇を劣悪に」とか「もっと厳罰化を」と話題になるが、

映画を見ておそらく人は暴力をすればするほど過激的になっていく、そんなコントロールし難い存在なのだろうと感じた。人を人として扱うことからヒントが生まれていくような気もする。

またそうしたことを踏まえて、昨今の「事件を起こして入りたい」を考察すると、人としてのコミュニケーションがあの箱庭にしか存在しなくなっているのかもと感じた。バーチャルで個別具体的な「仮想的かつ排他的な個」で生きていかざるを得ない、やや旧来型の顔を突き合わせてコミュニケーションを取るタイプには行きづらい世の中になっているのも原因だろう。

選択肢が多すぎるが、だれも彼もが相手に無関心。何にでもなれるが、全て自己責任。刑務所だけは関心を持ってくれる。そんな時代になっているのだろうか。と映画を見て少し感じた。

やや脱線したが、IRAや刑務所の世界を言うもの、それぞれの感情が交錯する点などが見てよかったように感じる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
asa89

3.5悲しい現実

2019年5月17日
Androidアプリから投稿

痛快さのない悲しいリアルな脱走劇。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
タウンマーチ