(r)adius ラディウスのレビュー・感想・評価
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うまいストーリー展開
記憶喪失で社会的に孤立した2人。信頼できない人には自分のことは詳しく話さない。この自然なスタンスによって口数が少ないことの不自然さが消え、結果としてストーリー展開が面白くなっている。徐々に信頼関係を築き始め、コミュニケーションが円滑になりスピード感がでてくるのが面白い。
もし、ヒロインが当初思い出すのが、ヒロインの失踪でなく姉の失踪だったら、早い段階から主人公を疑って観てしまっただろうな。でもヒロイン自身のこととして思い出したので最後まで楽しめた。わざあり!
【突飛なアイデアでも、しっかりした作りがリアリティを与えてくれる映画】
・2017年公開のカナダのSFスリラー映画。
・交通事故で意識を失った主人公リアム。目を覚ますと自分が誰かという記憶もなく、近くの町に助けを求めるも目が白くなった大量の死体と遭遇。最初はウィルスの原因を疑ったが、実は自身が近づくとなぜか人や動物が死んでしまうことを悟る。そんな中、唯一自分に近づいても死なない女性ジェーンと出会い、彼女も同乗者として事故にあい記憶をなくしていることを知る。さらに、彼女が近くにいるときだけはリアムの近くに人や動物が来ても死なないという不思議なこともわかる。やがて2人は危険人物として警察に追われる身となりつつも、それぞれのなくした記憶と不思議な力の真相を知るために協力していくが という大枠ストーリー。
[お勧めのポイント]
・「生き物が近づくと死ぬ」という異常な設定を違和感なく受け取れる
・全くオチが読めない(でもささやかな伏線はあったのかも?)
・真相がわかったあとの終わり方のむずがゆさ
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【「生き物が近づくと死ぬ」という異常な設定を違和感なく受け取れる】
・RADIUSの意味は「半径」だそうです。そして、リアムのある半径内に生き物が近づくと死んでしまう物語。なるほど、アイデア主体の映画っぽさが満載です。ちなみに、いくつかのサイトでは「半径15m以内に近づくと・・・」と書いてありましたが、私は映画を見るだけだと15mという数値がよくわかりませんでした。(見逃した??)
・この異常な設定が、不思議と納得できるんです。ともすれば、お金をかけることができずアイデア主体で勝負する学生映画にありそうな設定。でも、学生映画のようなチープさもない。しっかりとした映画として鑑賞できるほどのリアリティ。これは近づいた人の死に方の演出や、その状況を魅せるための物語の運びが、突飛なアイデアをきちんとした映画にまで昇華させている気がします。
【全くオチが読めない(でもささやかな伏線はあったのかも?)】
・事故前の二人の状況、不思議な力の原因、私は全く読めませんでした。いや、これはわかなくて当たり前な気もしますが💦逆に読めた方すごいかも。しかも、それらの真相がわかる終盤の衝撃は大きかったです。この「衝撃」だけでも結構楽しめる映画だと思います。
・ただ、物語序盤で、近くで人が死んでリアムが警察に電話するんですが、なぜか警察に名前を言わないシーンがあるんです。最初は自分の名前すら忘れていて言えなかったんですが、自分の免許証を見つけて名前はわかったはずなのに、なぜか名前を言わずに電話を切るんです。この行動の意味は?がずっと気になっていました。が、終盤の事故前のリアムの状況が明白になり、なるほど。これが序盤の行動の意味とつながっているのではないか?という推察ができました。思い込みかもしれませんが、普通に考えてみても、やはり違和感満載の行動なので、この序盤のリアムの行動は何かしらの意図を持たせたものではないかと思います。
【真相がわかったあとの終わり方のむずがゆさ】
・記憶を取り戻したリアムとジェーン。その後の彼らの行動は、記憶をなくす前の状況では考えられないものでした。それが「何とも言えないむずがゆさ」を与えてくれます。嫌な感じはしません。「むずがゆい」んです笑
【総じて】
・突飛なアイデアをしっかり映画として見応えを持たせてくれいてる作品だと思います。
・緊迫感にハラハラ、真相にワクワク、するSFサスペンス映画だと思います。一度鑑賞されてみても後悔はないかと思いますので、お時間あるときにご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。ありがとうございました。
#カナダ映画 #RADIUS #ラディウス #2017年 #SFサスペンス #キャロライン・ラブレシュ監督 #スティーブ・レナード監督 #ディエゴ・クラテホンホフ #シャーロット・サリバン #むずがゆい映画 #アイデア映画
#全体3.4 #物語3.4 #演出3.4 #演技3.3 #配役3.3 #映像3.5 #音楽3.4
それで締めるかー?
設定はメチャクチャおもしろい。
近づいたもの総て死んでしまう能力を持ってしまった主人公と、その能力を阻止できる女。しかし2人とも事故で記憶をなくしているし、さらにその能力がどこからきたのか分からない。ヒントは宇宙?NASAに行けば?とはいえ、調べようもない。なにせ迂闊に2人を離すと殺人能力発動しちゃうし。
どうやったら二人は、世界は救われるの?
とはらはらしてたら、主人公は実は記憶を失う前はシリアルキラーで死んでもいいやって位置づけなの。それでええんかー。モヤモヤ。
オチが酷いと予想して観てたが
やはりオチはいまいちでした
つかみはいいです
ただ少し色々混ぜ過ぎてやりすぎ感がありますね
あとなんで死ぬん?
最後あれで死ななくなる保証は?
いま一歩な映画でした
何で死ぬのか?
衝撃的な展開
タイトルと設定に惹かれて
ロードショー時には興味を持ったがあっという間に終わっしまった。
Amazonプライムでやっていたのでさっそく見る。
予告編でほぼネタバラシをしているが、それは最重要ではないと暗に言っているということは予想がついた。
半径(ラディウス)15m以内に近づくと命を吸い取られる・・・という設定。しかも、記憶が飛んでしまっている。
なんだか分からないまま、近づく生物を次々に殺していく。自分に原因があるとそのうち気づく。
しかし、そこに死なない女性が現れる。
サスペンスホラーとしてはよいネタだと思う。
しかし、この女性が中和する役割を持つ時点で、主人公は死ななければならないと思ったよ。問題はこの不思議な現象がこの男の死で止まるのかという事。そう思ってみていたらジェーンなる女性の記憶がだんだん戻ってくる。自分は失踪者かもしれない。実は双子の姉がいる。旦那もいるがDVがあって逃げているのかもしれない。主人公とは自殺しかけた橋で 初めてあった。だんだん明らかになるふたりの関係。
最終的に主人公自身がシリアルキラーだったことがわかるが、殺人鬼に完全に戻る前に自決を選ぶ。そう来たか。
でも、この現象が人工衛星からの放電に原因があるとか、現実に寄せすぎ。説明できない何かの方が良かったと思うし、死んでも現象は残るとかなら「後始末」が面白そうだし、防犯カメラなどで現象が確認されて科学的な検証があったりすればそれはそれで興味深い。まあ、なんと言うか方向性は違うが「ルーシー」のような超常現象と考えることも出来る。
この女性はいい人なんだねえ。問題の解決には主人公を殺せば済むのにそれは選ばないと言うか思い浮かばないみたい。
アクション好きな私なら、どこかでカーアクションを入れたり、謎の体術を使えるとか、宇宙人の埋込みチップとか、くっついたり離れたりを上手く使ったアクションなんかを期待したいところ。最後まで淡々と流れ、そこが残念なポイントでした。
wonderを感じない半径(r)adius
内容は、サスペンスロードムービー的な位置付けが適当かと思われる様な物語。二人の主人公を取り巻く人間関係を軸に宇宙色を少し振りかけた作品。映画メッセージのスタッフ達で作られてるだけあって音楽が重厚過ぎて眠くなってしまいました。映像や撮り方や台詞がやたら間延びした感じが眠気を誘います。全体を通して緊張と緩和のリズムが🪘微妙で集中力が削がれ短い尺の割には長く感じました。消化不良な謎と結末が観ていて少し後味が悪かった🤏です。SF的なテーマをもっと上手く煮詰めれば面白くなったのかもしれません。でも映像は素晴らしく最初と最後が繋がったり自然が非常に美しく撮影されていて良かったです。adiusがadiosアディオス(サヨナラ)に見えてしまうのは自分だけでしょうか?!意図してセンスオブwonderを入れようとた?!謎な部分を上げると次の通り。 1・不思議パワー発生原因の謎。 2・不思議パワー設定の謎。魚や虫は死なない?! 3・不思議パワー設定の短絡的理解と落ちの謎何故そうすれば良いと思った?! 4・男主人公過去の行動動機の謎 5・リボルバー入手の方法の謎 6・鏡台裏の薬の謎 7・半径ぢゃなくて直径ぢゃないか?!の謎 色々な謎が面白くもあります。メッセージのドゥルヌーヴ監督の偉大さが分かる様な作品でした。
もしも自分が
記憶喪失になり、記憶を取り戻した後自分が最低の人間だと気付いたらどうなるのだろう。自分の欲求の為に人を殺していたと知ったら自分はどうするんだろう。
精神科の人に聞かないと分からないと思うが、もしも殺人鬼が記憶を取り戻したならば、やはり段々と殺人鬼へと変貌していくのだと思う。よっぽどの生まれつきの殺人鬼でもなければ、殺人鬼になるまでに積み重なった圧迫された過去の感情と衝動的な感情が組み合わさって最初の殺人を犯したのだと思う。最初の殺人は倫理観との戦いの中で人を殺し、そこから人殺しのタガが外れていったのだと思う。
このradiusの主人公は、過去のそういった感情も、倫理観もあまり崩壊せずに日常的な行動が出来る程度の記憶しか持ち合わせていない中で気付いた。自分が怪物だったのだと。
主人公が言っていたように彼は「歩く時限爆弾」で、記憶を取り戻していくと共に、殺人鬼になるまでの感情を取り戻していくのだと思う。ラストのシーンで自決出来るかどうかの決断は、怪物になるか人のまま死ぬかの一つの瀬戸際、最後のカウントダウンだったんじゃないかいかなと思う。襲われた3人組も普通に殺してたし。
あれ以上主人公が生きていれば、過去の自分に戻り、より多くの人を殺すまさにテロリストになっていた・・・かもしれない。ハッピーエンドというのか、後味が悪いというのか、胸にわだかまりができたまま終わった作品だが、このあっさりさが物語を冗長にせずに、自分にはよく思えた。
途中から主人公は映画でよくいる殺人鬼だというのは察しがついていたが(イケメンの主人公で家が豪華なのに独身、家具が少し独特で映画監督が考えそうなシリアルキラーっぽい家、別荘持ってる等)、しかし最期に自決するとは思わずに少し驚いた。
なんだかもうちょっと煮詰めればいい作品になったんじゃないかと少し考えたのだが、やっぱりこの結末にするのなら、これ以上尺を延ばすのは意味がないだろう。この作品はこの終わり方でいい。そう思える。
記憶をなくした私は果たして私でいられるか?
個人評価:2.5 本作のテーマは崇高か陳腐か。崇高であれば監督の描...
ラスト安定のカタルシス。
メッセージの監督作品だと期待して視聴。
予備知識ゼロで見たので、最初から目が離せない。ふたりが離れたら……というシバリはなかなかドキドキでした!
主人公の性癖(?)の変化と、授かった(?)能力にSF要素としてのアレの関係性がちょっと、「ん?」となる点かも。
映画という短い枠の中で何が訴えたいかの取捨選択がこの形になったのだろうな、と思います。
でも、そこよりも、このラストへの展開は、SF映画のある種の安定のカタルシスなので、そちらの方がちょっと残念。とはいえ、やっぱり、ウルッとはしちゃうんですが……
良くも悪くもフォームに纏まっている一作だったと思います!
世にも奇妙な物語ファンなんかにおススメ!
中々
見ごたえはあったけど、主人公の男は善人なのか悪人なのか…
記憶を完全に失った時ならまだしも、記憶が甦ってきたらその人の本来の人間性に戻りそうだけど。
この映画では、主人公の男の過去より現在が完全に勝って、悪人だったとは思えない。
記憶が戻る毎に悪人の部分が顔を出した方が自然な気がする。
ホラー、サスペンスの百均映画
せめて何か一つでも解決してよ
SFってサイエンスフィクション(science fiction)の略なんでしょ?
だったらサイエンスの部分もっとしっかりしないと。ね。
もしくは、科学的には解明してないけどドラマ(フィクション)が
しっかり描けてた。とかね。
それが両方宙ぶらりんなので、
中途半端な映画になっちゃいました。
半径15メートル以内に入ると〇〇が死にます。
〇〇の定義が分からない。
人、動物は死んでたね。
虫は?植物は?微生物は?
虫やカエルが鳴いてる田舎道を、
オレが歩くと静かになる。とかなら怖いね。
オレの周りだけ無音。
そのエリアに唯一入れるのがジェーン。
とかね。
ラスト前、迷彩服のおじさんがNASAの人なら
面白かったかもね。主人公VS NASA。
警察が踏み込んで、全員死んじゃったシーンで、
カメラ撮ってた野次馬いたから、
あの映像がニュースで流れてれば面白かったね。
この現象はなんだ?ってね。そしてNASA大慌て。とかね。
一番ダメなのは記憶喪失だよ。
シナリオ作る上で、もっとも安直。
少しずつ記憶が蘇ってストーリーが進むとか・・・。
韓国じゃないんだから、やめてくれよ。
SFに力入れるか、ドラマストーリーに注力するか
どっちかにしてくれよ。
全62件中、21~40件目を表示








