スキン・コレクターのレビュー・感想・評価
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肌がボロボロになるのにはワケがある。
ドイツ・カナダ合作ですか〜 イマドキの画質では無いですハイ💦 登場する携帯電話などからして、「コレ本当に2016年作品?」と頭を抱えてしまうくらいの年代差。 5〜10年は過去だろ? さて、映画内容ですが、歳をとる毎に皮膚が白化しボロボロになっていくピアニストが皮膚移植の為、殺人を犯す話。 あらすじだけを考えれば、何だか面白そうに見えるが、画の悪さ(わざととも思えるが)と描写手法の粗さで興味半減。 白化の表現も「アロンアルファ系使えばそんな表現出来るよね?」的で病気に興味も持てやしない。 また、白化よりかは大きな水虫に見えてくる。 前半唯一の救いは、演技はともかく主人公の女性が美人なくらい。 後半はビックリ仰天ネタ一つ。 そんなワケが。これは勿体ない。 ハリウッドさんリメイクお願いします。
愛と感動のハートウォーミング百合映画!
幼き日に父が若い女と駆け落ちし、母が父に捨てられたのは老化のせいだと考えて、加齢に異常なほど拒絶反応を起こすようになってしまった主人公キラ・メイボン…。
ある日突然、皮膚が老化してヒビ割れていく原因不明の難病にかかってしまう。隣人のソフィアに励まされながら通院を続けるが、担当医のババア、クローバーは、とんでもねえ秘密を隠していやがった…!
怖くはない。グロも突然驚かすシーンもない。でも見ていて辛い。それは、終始見る側がキラに感情移入できるように描かれているから。目線はいつも襲う側なので怖いわけがない。でも辛い。キラは殺したくて殺してるんじゃないから。他人の皮を剥くのも、自分の皮を剥くのも嫌に決まってる。ただ普通に綺麗を保って生きたいだけの、普通の女の子。
ただのシリアルキラーものかと思っていたら、珍しいどんでん返しもあったし百合以外の部分も楽しめました。
ラストは悲しいけど、最後の最後にキラが「私は貴女と生きたいだけ。ただそれだけ」って言えたのは本当に良かった。ずっと外見にこだわって生きてきて、ついに怪しい実験にまでボランティアで参加したあのキラが、ソフィアに出会えて変われたんだと。ボロボロになった皮膚ごとキラの身体を抱き締めて、「おぞましいでしょ」って言葉に愛してる、大丈夫って応えてくれるソフィアがいたから。最後の瞬間は、美しさのためでなく、ただソフィアと普通に生きる未来のためだけに新しい皮膚を求めた。泣ける。ソフィアも強い。愛情深い。そんなキラと一緒に逃げることで、キラがこれ以上罪を重ねて、その心まで化け物になってしまう前に…。泣ける。
若かった頃に出会ったのがジョナサンじゃなくてソフィアだったなら、こんな結末にはならなかっただろうに。
ありがち
ピアニストの美女キラは、自分の皮膚が白化してボロボロと剥がれはじめていることに気づく。不安を抱える中、彼女は同じアパートの住人である女性ソフィアと出会い、互いに惹かれ合っていく。ある日、病院を受診したキラは、自分の死滅した皮膚に同世代の女性の皮膚を移植すれば再生することを知る。始めのうちは遺体安置所の死体から皮膚を採取するキラだったが、やがて新たな皮膚を手に入れるために殺人を犯すようになり……。結局、キラは若返りの治験者であって副作用で記憶がなくなることが多いので幻覚のようなものを見てしまう。ソフィアは被験者の監視役であった。自分が若いと思いこんでいたキラは実は64歳であり、娘や孫がいることを知り、訪ねるが逃げてしまう。
前半がひどくつまらないので観るのが苦痛でした。
愛とは共に老いること
電車遅延のため、10分程遅れて観覧。場内に入ってもう不穏なシーンが始まっていた。何だかデビット・リンチ的導入だなぁと。それと子供の声やこれ又不穏なBGMだの、オカルト映画の定石を外さずに演出しているところが逆に珍しい位。
そんな古典的シークエンスから始まる今作。ストーリー的にも同じようにそんなに斬新さはない。肌がどんどん老化していき、死滅していく奇病を患った女ピアニストが、同時にデジャビュ的な慨視感に襲われ、いるはずのない子供の姿や声に悩まされる。一時期な記憶喪失との診断を受けるが、とにかく奇病は治したいとの一心である主人公が、偶然にも他人の皮膚を患部に貼り付けたところ急速に取り込まれ、同化していくことを発見してしまったところから、次々と他の女を襲い、皮膚を剥がしては自分に移植していくという導入部である。
ネタバラシのシーンもまた、予想の粋を出てなかったし、ラストもそこまでのどんでん返しはない。どっち転んでもストーリーとしては成立する内容だ。
今作品の一番のキモは、やはり美しい裸体のオンパレードに尽きるということだろう。確かに若返ったのだから、これでもかと美女のスタイル抜群なヌードを惜しげもなく披露するというプロットが主旨ならば、これは正しい。ま、それだけのサービス映画なんだろうけどね(苦笑
『飽くなきアンチエイジング』という虚栄心に取り憑かれた悲しい女の性がテーマならば、そんなに心に響かない。あくまでもホラー映画だしね。
綺麗に剥がれる皮膚
冒頭から安っぽい映像とストリップに萎えるし、いきなり記憶喪失になってる主人公と時系列の分からないツギハギのカットの繰り返しで困惑。 しかし中盤で皮膚病と記憶混濁の原因が分かってからは、これからどう展開するのかと面白く観ることができた。 色彩強めの映像や響くエレクトロミュージックのアーティスティックな演出の映画は好きなんだけど、今作はいまいち振り切れていなくて終始鈍臭く感じた。 ネオン・デーモンを意識して作った劣化版かな?としか思えなかったけれど、製作時期はほぼ同じでスタッフ被りもなさそう。 生々しい皮膚剥がしの映像には興奮した。 酷い症状だけど人間の皮膚があんな綺麗に剥がれたら気持ちいいだろうなと思う。 私もベリベリ剥がしてヒリヒリ痛むところに新鮮な皮膚くっつけてジュワ〜ってやりたい。 意外と直接的な描写をたくさんしてくれたので観ているだけでゾクゾクと体感できて良かった。 わりと新鮮な設定とストーリーが鈍臭い演出と演技に足を引っ張られて盛り上がりに欠けてしまっていたのはやっぱり残念だった。 でも中盤から畳み掛けられる真実にはドキドキしたし、思わせぶりな描写も伏線だったのねと納得できる。 期待ハズレかも、とガッカリした序盤の気持ちを盛り返してくれて嬉しい。 題材も好みだったので楽しめて良かった。
エスカレート
数日前の記憶がなく、又、表皮が急激に老化し剥がれるが、剥がれた箇所に他人の肌を載せると直ぐに定着するという奇病におかされたピアニストが他人の肌を奪う話。 序盤、時間が進んでいるのか飛んでいるのか戻っているのか等、どういう状況なのか把握し難いし、その後間もなく隣人や医者の怪しさや唐突さがあからさまで何となくどういうことかと読めてしまう。 肌を奪う展開にしてもサスペンスフルな筈だけど淡々としているしマッタリしているしでハラハラせず、その中でどう落とすのかと期待したけど大した展開もなし。 肌が剥がれる描写は生々しくてみていてゾワッとくるものがあったけれど、それ以外は何とも物足りなかった。
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