ダンガル きっと、つよくなるのレビュー・感想・評価
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少し変わった視点から見てみると・・・
実話を基にした笑いと涙ありの超一級娯楽作品である、ということについて全く異論ありません。
ということで、少し違った観点から。
差別や抑圧というものは先進国においても、セクハラやパワハラなどと言い方は変わっても未だに解決できていない人間社会の永遠の課題ですが、その差別や抑圧と闘ったり、乗り越える姿が人びとを感動させる人間ドラマを生んだり、闘う人同士の強い絆や友情を育むことも事実です。また、厳格な父親、スパルタ的な鬼コーチや上司などによる精神的な抑圧のある環境に置かれた人たちにおいて、ストレスや抵抗は感じながらも、その一方で、認められると嬉しい、或いは褒められたい、という感情も否定できません。場合によっては、それが目標になったり、達成感の源にさえなります。自分のためと信じてやっていることも実は親や友達や先輩や上司に認められたいということも多いのではないでしょうか。
組織や人間関係からフリーで、個人の尊厳が全く損なわれることのない環境は理想郷のように思っていましたが、どこかいびつな部分があって、自分も誰かの力になれるのでは、と思える(ある意味、理想郷とは言い難い不完全な)環境の方が、人は幸せを感じることができるのかも知れません。勿論、理不尽なことはない方がいいに決まってますが。
ダンガルは迷うな!!
「KANO」「CREED」と同等、いやそれ以上かも知れません。正統派のストーリーとインドのシンプルで無駄のない生活感がマッチしてとても美しく、現実を忘れ素晴らしい時間を過ごす事ができました。バランスが良く、ドラマが取って付けたような感じではなくスッと入ってくるので、レスリングの没入度と興奮も何倍もアップしました。「ハクソーリッジ」では父親が偉い人を説得しに行く重要なシーンが省略されていて不満でしたが、本作はちゃんと描いた上で小難しくはなっておらず、とても丁寧な作りだと思いました。試合で娘が父を見つめる眼差しが毎回信頼や切なさが詰まっていて、悲しい目にも見えてとても印象的でした。子供が親を見てくる目というものが良く撮れていたと思います。対戦相手も強豪ばかりで良かったです。最後涙を拭きながら余韻に浸っていた所、エンドロールがカクカクで笑えました。アーミル・カーンの次回作も絶対に観ます!!
予告では
アーミル・カーンの表情の演技が素晴らしい
変化球無し。父と娘のド直球スポ根。王道でいて涙腺決壊の感動展開。
それほど語ることは多くないかもしれません。悪い意味ではなく。
プロットにしたらとてもシンプルなスポ根サクセスストーリーを素晴らしい演出と演技で一流作品に仕上げてる。
衝撃はないけど素直に良い作品を見たと思えました。
アーミル・カーンが『きっとうまくいく』のランチョー役と真反対の頑固オヤジ役。演技の幅すごいですね。あまりの違いに最初”ホントにアーミル・カーン?”と思ってしまいました。
口数は多くない役。しかし重要な場面で言葉でなく表情ひとつで演技する。それがどんな言葉よりも説得力と感動を生む。素晴らしい演技!
レスリングのルールをさりげなくしっかり教えてくれるのも嬉しい。
試合シーンは見応えありましたな。見ながら力が入って首が椅子から浮いてました。
ラストの展開は賛否両論だろうけど面白い。
スラムダンクがダンクじゃなくシュートで終わった的な。喜びの演出は……なるほど、そう知らせるか!上手い!
あと腹立つコーチの人が、中川家のお兄ちゃんがたまにやるしゃくれキャラに見えて仕方がなかった;
『pk』<『ダンガル』<『きっと、うまくいく』
変わったインド映画
すごく良かった!
ダンガル きっと、つよくなる
2018年34本目の劇場鑑賞。
アーミル・カーンが、
2人の娘を世界的レスリング選手に育て上げた実在の熱血パパを演じるスポ根家族ドラマ。
観た人なら誰でもわかる超王道スポコン映画。
インドでこんなにもレスリングが盛んだとは知らなかった。
実話にフィクションを混ぜているのもインド映画らしい。
誰よりもレスリングを愛するマハヴィルだったが、
生活のために金メダルの夢を諦め引退を決意する。
金メダルの夢はまだ見ぬ息子へと託されるのだった。
ところが生まれた4人の子供はすべて女だった。
インドでは女児より男児が生まれると親族に喜ばれる傾向があるみたいですが、
息子が授かるよう様々なアドバイスをくれるが、
どれも怪しいものばかりなのは笑える。
本作はレスリングを通して自我に目覚め、
成長していく長女ギータと次女バビータの物語。
女の子でもチャンスを与えれば、
可能性は無限に広がる。
インドでの女性の権利について取り上げている映画。
アーミル・カーンが27kgの体重増減で見せる役者魂も素晴らしい。
インドが抱える社会問題をも鋭く抉る秀作
これは「クリード」級の大感動作!
大ヒットインド映画
「バーフバリ 王の凱旋」の興奮がまだまだ冷めやらぬ私的には
その「バーフバリ」の世界興収記録を抜いて歴代1位のこの映画、
どれほどのものかと興味津々で、観てみたら〜
確かに素晴らしい出来で文句なしに現時点で暫定今年度一位!!
(「バーフバリ」は昨年作とカウントして〜)
映画のエンドロールの最後に思わず拍手してしまった!!
やっぱ、実話は強いです!!
前半はややコミカルな作りで入りやすく作られていて
最後は「ロッキー」や「クリード」のラストの興奮が蘇り
思わずガッツポーズをしたくなる作品!!
スカッとしたい方、え〜〜インド映画??て方も見て欲しい。
音楽シーンはあるけどストーリーに関係ない
無駄なダンスシーンはありません。
で、月に10本ほど映画館で映画を見る中途半端な映画好きとしては
アーミル・カーン演じるお父さんの子供たちへの強制は
かなり強引すぎて少々引いてしまうけれど
最初はお父さん自身も
「女の子では夢を託せない」と諦めていたので、
女の子でも強ければチャレンジできる!と
女性蔑視の考え方を真っ先に切り替えた本人であり
誰よりも女子の進出を願う人に変わったことが泣かされるね〜。
世界的に差別と戦う映画が観客の共感を呼ぶ時代になったよね〜。
アーミル・カーンの代表作「きっと、うまくいく」を
観ているので、彼に関しては何の不安もなし。
中盤、成長した娘とレスリングをするシーンがあるのだけど
あの中年太りした体でよくあそこまで〜〜
そのことにも結構感動しました。
きっと映画のために太ったのでしょうね。
そしてそして、娘二人を演じる女優さん?もしや選手?
とにかく凄い!!
少女時代の連勝シーンも凄いし
成長してからのガチの試合シーンは大迫力!!
名前をちゃんと知りたくてパンフレットを買おうとしたら
「販売用は作られていません」とのこと。
こういう情報の少ない映画ほどパンフレットを作って欲しかった。
そして、ラストのある仕掛けが〜〜
涙腺崩壊!!
この映画の主題である女子レスリング、
伊調選手や吉田選手が毎回当たり前の様に金メダルを取るので
もちろんリスペクトはしていたけれど
これまできちんと試合そのものを見たことがなかったんです。
伊調選手や吉田選手がどんだけ大変なことを
毎回毎回連続して来たのかを改めて思い知らされて
リスペクトの気持ちが更に大きくなりました。
東京五輪では真剣に試合を見たいと思います。
★もう一度観るなら?「劇場で近日中に観ます!!」
心に響いた。
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