「陰鬱」ハッピーエンド noroさんの映画レビュー(感想・評価)
陰鬱
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相変わらずのハネケで、第三者が傍観しているような遠い視点から取られている場面が非常に多く、必要以上にも感じる程に現実味が伝わってくる。長回しも多く、退屈だと感じる人も多いだろうし、まぁ実際序盤は結構退屈なんですけども、夏のフランスのカレー、その一見穏やかな街並みと、画面から止めどなく漂う閉塞感と陰鬱な雰囲気とが相まって、眠気や不安感やもどかしさなどに同時に襲われ、重厚なリアルを感じました。
題のハッピーエンドとはこの映画の終わりに対しての題なのか、はたまた、人生という物語の終わりに対して、つまり安らかで幸福な死とは何なのかという問題提起をする為の題なのか色んな解釈が出来ると思いますが、少なくともこの映画の終わりはハッピーなのかと問われると、凡人の考えるハッピーではないとだけは言えます。
まあ、あとこの映画を観るとロリコンに目覚めそうになるので注意って感じですね。
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