「ファンにとっては最高の出来かと」冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ) 白石紬(本人)さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンにとっては最高の出来かと
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ドラマティックな展開にならない分だけストーリーよりも演出に目が向いた。
顔を見せずに手や足などの一部分と演技だけで感情を表現する場面が多く、ここはどんな表情だろうと想像しながら楽しめた。一方で英梨々のコミカルな表情や詩羽先輩の妖艶な表情などファン向けの演出も忘れない。
冒頭のライブシーンだけのためのモーションキャプチャーや女性陣の作画の安定感などクオリティは高い。しかし、倫也の顔だけは安定しなかったし、メガネがないこと以外にも違和感があった。
また、何度かあった場面転換の暗転もここでCMかなと気になった。
詩羽先輩のクレジット云々の会話など、しばしば登場したメタ発言も作中で回収されてるのは見事でした。
エピローグの軽いネタバレがスタッフロールで流れちゃったのはもったいなかった。
アニメを観てきた人には観て損はないし、もう一度アニメを観直してから観たいと思う。
最後に劇場特有の問題だとは思いますが、音響が残念でした。声がセンタースピーカーから聞こえ、BGMなどは左上から聞こえてきて映像との一体感が欠けてしまった。
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