「このジョーカーが見たかった」ニンジャバットマン とびこがれさんの映画レビュー(感想・評価)
このジョーカーが見たかった
いや楽しかった。何がどうなってこんな作品が仕上がったんでしょうね。バットマンがいつも投げてるロゴの形の武器ってそう言えば完全に手裏剣だし、黒装束だし、忍者×バットマンのコラボは必然だったか…
高木渉のジョーカー最高じゃないすか。奇怪な高笑いと面白ければいいという性格が見事に出ていた、もっと聞きたい。
ハーレイクインとセリーナのエロさもたまりません。深夜アニメ育ちの私にストライクなスタイル、声(重要)、顔、動き。ジョーカーの船が炎上したシーンで物見の上からジョーカーと並んでバットマンを見下ろすハーレイクインはスマホの壁紙にしたい画でしたね。
あと猿を操る笛をロビンが吹くシーン。猿(モン吉)が笛に乗ってペタペタとトーンホールを押さえるメロディーを作るとこ、演出が可愛いすぎて三度見しました。何あれかわいい。三度見てやっと次に進んだら、モン吉のメロディーで操る猿では敵の勢力に押されてるみたいです。すると足元にもう一匹の猿(モン美)。二匹でペタペタとトーンホールを押さえるとより複雑なメロディーが出る。なるほど道理だなと思いました。この一連のシーンは多分一生忘れない可愛い。
あとジョーカー操る大合体ロボでぶっ放してバットマン一味を蹴散らした時、ふわぁ~とあくびをして「こりゃちょっと強すぎだろ。面白くね」と飽きてしまいます。今さらですが、これがジョーカーだなと。蹂躙だって退屈なんですよね。争いそのものが面白くって楽しくって大好きな彼には。だから攻められると、焦ったり怒ったりしますが、あれもフリというか自分で自分を盛り上げているだけなんでしょうね。最後バットマンに「ヒーローは大変だな。お前は俺を殺せねえ。けど俺にはお前を殺せるんだよ」と言い放ちますが、ジョーカーにもバットマンは殺せませんよ。だって面白くなくなるから。それが一番ジョーカーにとって不快ですからね。
空に扇模様が並んだ背景だったり水筆タッチだったり、アニメとして絵がとてもきれいで、こんなのはじめて観ました。ストーリーとか哲学とかケチつける気にもならず、観てて楽しかった!いいもの観れました。いい映画ですね。