「足し算」ニンジャバットマン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
足し算
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当たり前だか、蝙蝠+忍の相性はすこぶる良く、加えて和装のデザインも素敵。
まるでアメコミがそのまま動いてるような動画もよく、極彩色の色遣いがたまらない。
てっきりアメリカ発かと思ってたら、そうではなく…日本発って事を観る前に知った。
脚本は中島氏。冒険活劇の雄とも言える御仁である。
…楽しくない訳がない!
かなりゴージャスなファンムービーであると共に、野心作。本国アメリカでの反応が楽しみで仕方がない。
奇抜な設定ではあるが、忍術を体得したバットマンこそが理想型とも思え、鎧を脱ぎ捨てた後のアクションなどは、その違和感のなさに唸る程だ。
日本のアニメーション技術の高さや情熱と、時代劇の懐の深さを再確認した。
途中挟まれる「牧歌的表現」のシーンに、違和感を覚えるものの、総合的には満足。
少し足早すぎる進行にも思えるのだが、作画の密度を思えば、致し方なしとの結論にも至る。
ジョーカーの口調が物語に厚みを与えてたと感じる程、秀逸だった。
明らかに劇団☆新感線のあの人を意識した喋り方で、独特の物だと思っていたのに、それを本人なのかと聞き間違う程にモノにしていたスキルの高さと声優のプライドに驚愕する。
作品の世界観といい、表現のディテールといい…オリジナルへの挑戦ともとれる異色作。
素晴らしかった!
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