「学校側の連携がうまくいってなくて」かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
学校側の連携がうまくいってなくて
クリックして本文を読む
映画「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」(吉田康弘監督)から。
ストーリーと関係ない箇所で、イラついたので、気になる一言。
最近、小学校でよく見かける、10歳の時の「半成人式」は、
お父さん、お母さんに感謝する「感動イベント」として企画されるが、
単に「20歳が成人式」だから「10歳は成人の半分、程度の発想が多い。
しかし、この物語にもあるように、不幸にして親を亡くした子どもや、
小さい時に、両親が離婚した子どもだっている。
そんな家庭環境が増えてきたというのに、子どもたちに、
無理やり「両親に感謝する」を前提にした企画をするから、
父親、母親に宛てた手紙を、みんなの前で披露する時になって、
子どもが傷ついていたことに気付く。
そして、ことの大きさに気付いて自宅に謝りに来ても、
もう取り返しがつかない・・そんな場面で、私はイラついた。
「すいませんでした。学校側の連携がうまくいってなくて」
「すいません・・」の一言で済むことでもないし、
「学校側の連携なんて」理由になるか・・と感じてしまった。
全てが「幸せな家庭」を前提にした授業、行事が気に掛かる。
学校側にとっては、大したことでなくても、子どもたちにとっては、
大きな傷として、一生残ると言っても過言ではない。
「成人式」の狙いをちゃんと理解した上で「半成人式」を企画し、
親への感謝ではなく、小さいながら、夢や自立に向けた企画なら、
誰もが同じ条件で参加できるのだから。
コメントする