「何のためにこの椅子に座ってる!」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
何のためにこの椅子に座ってる!
映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
(ジョー・ライト監督)から。
確かに、第2次世界大戦初期の歴史ドラマであったが、
メモした台詞たちを眺めると、今の時代にも通じる
「リーダー論」みたいなものが頭に浮かんだ。
首相の座になった時、妻はW.チャーチルにこう話かけてる。
「権力者は思いやりを持たないと、できれば穏やかさもね
皆に尊敬される首相になって」
そして、いろいろな決断をし、指示を出すシーン。
「肝心なのはナチスにイギリスは征服できないとわからせることだ。
私が全責任を負う」と言い切り「本当に?」と半信半疑の部下に、
「もちろんだとも! 何のためにこの椅子に座ってる!」と怒鳴る。
私は、このシーンが一番お気に入りとなった。
また、戦いに対して「和平交渉は及び腰に映る。
戦争に負けるより戦いを諦めた方が恥だ」と持論を展開し、
和平交渉に対しては、
「頭を食われてながら虎に道理を説くことはできん」とピシャリ。
「勇敢に戦って破れた国はまた起き上がれるが、
逃げ出した国は未来はない」と、断固戦う意志を貫いた。
そして、英国王ジョージ6世が「私は君を支持する」と
彼の背中を押してくれ、1つの助言を伝えるシーンも良かった。
「今度は私が君に助言する番だ。町に出て人々の声を聞け。
声なき大衆の声を聞くんだ。彼らにありのままの真実を話せ」
彼は助言どおりに行動し、自分の思いが確信に変わった瞬間、
「彼らの気持ちを代弁し続けることが私に課せられた義務だ」と
自信に満ち溢れた表情に変わっていた。
いつの世も、国民は強いリーダーを望んでいるだよなぁ。