「知らなかったことばかり」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 灰山羊さんの映画レビュー(感想・評価)
知らなかったことばかり
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チャーチルについて、ヤルタ会談時に首相であったこと以外に何も知らなかった、と思い知った。それゆえ、この映画も終戦までは当然描かれるものと考えていたので、幕切れに驚いた。最低限、ヒトラーが死ぬところまでは。
本作品とは全く関係ないが、未だに字幕が画面内に表示されるのは、映画業界の怠慢だと思えてならない。日本で歌劇などの上演に字幕が着くようになって久しいが、その字幕は舞台を隠さないように設置される。
それに比べて、映画の字幕は画面を隠して表示される。字幕が発明された時代なら、そのように実現するしか現実的方法がなかったのは、よくわかる。しかし、なぜ今の時代までその古い様式を踏襲せねばならないのだ? 字幕を必要とするのは非英語圏だけ、という時代ではない。投射スクリーンの外に字幕表示器を常設し、本編と同期して文字列を表示すればよいだけのことではないか。投資は必要だが、遙かによく本編が見えるようになる。
一斉に始めることはできないだろうが、両方式に対応した作品を作れば、新方式は広まると思う。
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