「素晴らしいがこれは果たしてエンタメなのか」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 ジョーカーさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいがこれは果たしてエンタメなのか
アカデミー賞主演男優賞をゲイリーオールドマンが取り、辻一弘さんがメイク部門でアカデミー賞を受賞したことでも有名な本作。
たしかにゲイリーオールドマンの演技はすごい。これこそ役者だと感じた。カメレオン俳優としても有名な彼だが、全く本人の面影がなく、セリフの言い回しも完璧。すごい。辻一弘さんとも信頼関係を築いていたようで、この二人がいなければ全く違う映画になっていただろう。
しかし、チャーチルのことを「役者だ」と本編でしてしまう場面がある。演説をするときは役者のようだという意味だ。これを言ってしまったら説得力が皆無なのだ。どんなにいいことを言ってもだってそれくらいは言えるんでしょって思っちゃう。その上中盤までは事実に基づいて淡々とストーリーが進むだけだったので個人的には微妙な作品。
ラストの展開はよかった。勇気をもらえた。
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