「父親にコンプレックスを持つ女性に観て欲しい」モリーズ・ゲーム よのさんの映画レビュー(感想・評価)
父親にコンプレックスを持つ女性に観て欲しい
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この映画は金と欲にまみれた人々の薄暗い部分が半ば嫌になるくらい詰め込まれている。
主人公は元アスリートで、物語は主人公が試合の大一番の所で怪我をしてしまうシーンから始まる。
法律事務所で働きたかった主人公は、小さなきっかけからカジノのオーナーになり、人生を這い上がったもののまた転落。
映画の大半は彼女の自白と弁護士とのシーンで占められる。
物語のほとんどはカジノのシーンだった。それなのに、その話のあらゆる部分から父親へのコンプレックスが伺えた。
彼女が結局ずっと追い求めていたもの。それが父親からの愛だったのだとようやく言えたとき、彼女に感情移入して思わず泣いてしまった。
厳しい父に育てられた自分と重なって見えたのだと思う。私もこんな風に父親から言って貰いたかったな、と思った。
最後に言わない選択をしたモリー。
スキャンダルで家庭が狂ってしまったモリーだからこその選択だと思うと、胸が苦しくなる。
凄く良かったです。
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