劇場公開日 2018年6月1日

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「本当にちゃんとバカバカしくなった!」デッドプール2 バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本当にちゃんとバカバカしくなった!

2018年6月30日
PCから投稿

笑える

楽しい

もはやライアン・レイノルズが生み出した、と言っていいと思うのだが、デッドプールというキャラクターが前作『デッドプール』で花開いたのは確かだと思うのだが、作品自体は普通にヒーロー物として成立しているという前提で、キャラクターで遊んでいたような印象だった。デッドプールはハッチャケているのに、いや、ハッチャケようとしているからこそ、作品としての折り目正しさが窮屈に感じられたのだ。

ところが今回の二作目は、本当に全編が徹頭徹尾バカバカしい。そしてジャンルの定石やバランスのいい構成みたいなものをあらかじめ放棄するか、笑いのネタにするために引っ張り出しては切り刻んでいるのである。なんとバカバカしくて痛快なことか。万人向けにエモーショナルな見せ場や感動要素を加えるのではなく、デッドプールのキャラでしかできない不謹慎でふざけた映画に仕上がっていることに拍手を送りたい快作。潔い!

村山章