劇場公開日 2018年6月1日

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「何でもアリ感はパワーアップ。ブラックユーモア満載のアクションムービー!!」デッドプール2 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何でもアリ感はパワーアップ。ブラックユーモア満載のアクションムービー!!

2018年6月2日
PCから投稿

笑える

悲しい

興奮

【賛否両論チェック】
賛:自身の存在価値を見失った主人公が、仲間や敵とのやりとりの中で、少しずつ立ち直っていく姿が痛快。クソ無責任なキャラクターや小ネタも健在で、思わず笑ってしまう。
否:前作の知識はあった方がイイ。相変わらずグロシーンはかなり多めで、ストーリーが割りとハチャメチャなのもお約束。

 主人公はとってもおしゃべりなんですが(笑)、これまでの流れは特に説明してくれないので、前作の知識はあった方がよさそうです。
 最愛の人を失い、生きる意味を見失いつつも、自身が不死身であるがゆえに苦しむ主人公。それでも虐待の復讐に燃える少年・ラッセルとのやりとりや、未来からやって来たケーブルとの戦いを通して、次第にその存在意義を見出だしていく辺りは、珍しく感動的でもあります。
 そして彼の魅力と言えば、やはり何といってもそのクソ無責任さ。「第4の壁」も完全無視で、どんどん観客に話しかけてくるわ、ウルヴァリンを始めとするアメコミネタも次々に放り込んでくる辺り、分かってはいても笑ってしまいます。個人的には「グリーン・ランタン」ネタが最高でした(笑)。
 ストーリーは有って無いようなものですが、ツッコむのは野暮というもの。何も考えずに楽しみたい、そんなアクション・コメディです。

映画コーディネーター・門倉カド