「告白」さよなら、僕のマンハッタン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
告白
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もっかい観たい。
高尚なというのだろうか?
それとも洒落てると言えばいいのかな?
大人な恋愛?
どれもこれも合ってるようで少しづつ違うと感じてしまう。
実に複雑な人間模様なのだ。
たが、それを紐解くヒントは結構多く…全てを知ってから、その言葉の裏側に流れていた心情を感じたい。
皆、優しく卑怯で、誠実に嘘つきだ。
見事な脚本だった…ちょっと期待以上の見応えがあった。
そして、こんなラッキーな俳優を観た事ない。棚ぼた的なといおうかなんというか…主人公の彼は巻き込まれているようで、実は全員を巻き込んでたりする。
脇役のドラマが濃厚で主役なんかお飾りかとも思えるが、実はその全てのドラマは彼から派生してる。
全てのエピソードは彼へと向かってるのだ。
かくいう彼は何をしてたかというと、そこらのティーンエイジャー並みの苦悩を抱きつつ奔走するわけだ。
なのだが、こんな巧妙で素敵な映画の主役なのである。
結論から言えば「しこり」を抱えたままでは幸せになどなれないって事なんだけど…破壊と再生なんて言葉は言うは易し行うは難しと思えてしまう。
彼が成長する20数年の歳月。
彼が感じてた人生とは別の20数年を彼に感じてた人達の人生に想いを馳せる。
冒頭から語られるモノローグがラストの朗読なのだと思えた時、この物語の核心に触れたような気もした。
全てを受け止めて飲み込んだ大人達の物語。
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