ファースト・マンのレビュー・感想・評価
全302件中、21~40件目を表示
宇宙飛行士のライアンゴズリング♡
カレン
色んな意味で、「あなたは一人ではない」
よく言えば小劇場向け、悪く言えば
勇気を体感する映画
4DXで入ったが、自分以外に誰もいなくて貸切状態の中鑑賞した。その状況もあってか、より緊張感が際立つように感じた。
この映画はアポロ計画の話。人類が初めて月へ行くために、多くの犠牲を伴い、失敗続きのプロジェクトで国民も批判的だった事をここで初めて知る。
そんな人類史上危険なミッションの見せ方が斬新だった。パイロットの目線(一人称視点)のシーンが多かったからだ。
宇宙船の小窓から僅かに見える空の色が青から黒に変わってくる様や、まき散る火花や炎による不安。
結果だけ、良い所だけが世間でよく語られる中、この壮絶な過程の話はとても貴重に思う。
この映画を観た後は月を見上げる度に、ニールアームストロングという勇気ある人物を思い出す事だろう。
Fly Me to the moonなんて軽々しく言えない
Netflix で配信されたのを機会に鑑賞。まず驚いたのは、宇宙船の狭さと窓の小ささ。この狭い空間で月に行くなんて尋常でない。強靭なメンタルを持っていないと一日もたたないうちに精神が崩壊してしまう。
ニール ・アームストロングが冷静沈着で宇宙飛行士として必要な資質を十分すぎるくらい持っていると知っていたがここまでとは思わなかった。自分が事故死する可能性に対しても他人事のように客観的にとらえていて、奥さんの怒りが爆発するのがよくわかる。
全体を通して抑制の効いた演出がリアリティを増している。入念な準備と極限状態の訓練が行われていて、メンタル強人のアームストロングであれば、月着陸が実際に成功したのは間違いないと思わせる。捏造説を信じていたて自分が恥ずかしくなった。
アクシデントで独楽のように回転してしまった機体の様子とか、大気圏を抜けるまでの激しい揺れが主観ショットと近接ショットで見事に再現されている。これは命懸けだね。Fly MeTo the moonなんて軽々しい言葉は絶対言えない。
ここまで映像はIMAXで見たかったな。
死を覚悟したミッション。
巧い。
無音の効果
一言「人類初めの一歩には、長い助走があったのね」
「アポロ13」等宇宙物に外れはないよなあ、と見始めました。
◎よかった点◎
・宇宙進出で、ソ連に負け続けているアメリカ。
負けてはいられないと進む「ジェミニ計画」→「アポロ計画」。
そこまでには沢山の失敗・犠牲があったのを知って。
人の命を犠牲にしてまでも、進めなきゃいけなかったのか?。
考えさせられました。
・アームストロングの悩める人間像が、ゴズリングの哀しい表情に出ていたのが。
キャスティングぴったり。
「帰って来れない時の心づもりを、子供たちに話して。私はもう嫌」。
妻の言葉もなるほど、そうだよな。
・音の使い方が素晴らしい。
宇宙を漂う「ランデブー」風、初期実験での船酔いしそうなくらいの揺れの音(と映像)。
結果が見えない「悲壮」な音楽。
以上を踏まえての「無音」のシーンも結構あって。効果バツグン。
・月に降り立つ時に、アームストロングが見つめた月のクレーター。
悲しみを背負ってきた彼自身の心のクレーターだったのかもしれない。
△いまいちな点△
・地味です正直。なかなかアポロ11号飛び立たないし。ここが意見分かれそう。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「我々は月へ行く。簡単だからではない、困難だからだ」byケネディ大統領
スーパーヒーローの偉業を称える映画じゃない
映画が始まって直ぐに、
テスト飛行のミスと、カレンの放射線治療〜嘔吐するシーンが連続する
もうこの時点で本作が普通のヒーロー物語じゃないってことは分かった
歴史的偉業を成し遂げたヒーローに対して、
You,made it !! Yeah!!!!!って騒いでカタルシスを得る類の映画じゃなかった
これは最愛の娘を喪失した家族の物語
2歳か3歳くらいの本当にかわいい盛りの女の子、ただただ不憫で仕方がなかった
子を持つ親なら 身につまされるし、その想像が胸を締め付けた
ついに月に降り立った時に、
とても小さなカレンのブレスレットを宇宙へリリースしたニール、
あの瞬間に、閉じ込めていた感情が涙と一緒に溢れてきて、
やっと カレンの死を受け入れたと思う
もしかしたらカレンの死を境に、ニールはPTSDをずっと患っていたのかもしれない
月への到着で その病からやっと治癒へと向かい、
ジャネットと心から相対できるようになったと感じた
前半のほうが好み
1950年代末になるんでしょうかね、冒頭のシーンは。とにかくこのころの宇宙飛行士ってのは正気の沙汰ではつとまらん商売だなーと思うわけで。まあスカイツリーの外壁掃除も自分にすればある意味極限状態での業務だけど。でも命綱すらなく先人もほとんどおらずまったく安全も保障されていない失敗したらゴメン(家族への手厚い支援とかはあるんでしょうが)で終わるのがこの時代の宇宙飛行士ですよね。戦争で修羅場くぐった経験と胆力がないとなあ。
とにかく徹底的に宇宙飛行士目線で、安全でもなく快適でもない油くさそうな無粋なメカがガタピシいう中、Gにあらがって宙にあがっていく重圧感。
小窓の光の変化からうかがいしれる成層圏到達の孤独感。
圧巻の臨場感で私ならこんな仕事絶対いやですと思わせてくれました。
家族の不幸にもかかわらず、いやだからこそ主人公はジェミニ計画に邁進するのだが正直言って妻も小さい子もいるのにこんな危ない仕事を続けることには感情移入はできなかった。あまり多くを語らない主人公でもありモチベーションが自分にはよく汲み取れなかったが結局のところこの危険な仕事が主人公にとっては生きることと同義であるくらいのウエイトを占めていたとしか思えない。
終盤は割と順調にアポロで例の月面へ。映画館だったらもっと感慨があったのだろうか。やはり家テレビで月面を味わうのは無理があったか。しかし家テレビでも宇宙ロケットの乗り心地の悪さは十二分に伝わったのだった。
やはりこの映画の醍醐味は前半のいつ空中分解するともしれないポンコツロケットだろう。
宇宙本来の怖さが伝わってくる!!!
何故いまさらアポロ?
全302件中、21~40件目を表示