ファースト・マンのレビュー・感想・評価
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音がすごい
メイキングを調べてないのでカッコいいことを言えないのですが、とにかくこれはIMAXで観ることをお勧めする。 音が!! 音が!! 宇宙に馳せる想いを、こんなに繊細に表現した作品は、かつてあっただろうか。 アームストロングが生きた時代の小道具の作りもすばらしかったし、演出も凄かった。 そして、私たちが知らなかった多くの犠牲を、この作品を観ることによって知ることになったわけで、 胸が締め付けられもした。 そして、実際に月へ第一歩を踏み出すとき、観ている私たちも一緒に踏み出している感覚になる。 素晴らしいカメラワークでした! デイミアン・チャゼル監督は、ラ・ラ・ランドでは特に印象が残らなかったけれど、 心憎いことをする監督なんだなと、ちょっとこれから注目しようと思う。 そして脚本のジョシュ・シンガーは前作品(ペンダゴンペーパー)でも多くの名文句をぶっ放した脚色家。 ただ、ただ、いいなあ。いいなあ。 しかし私は、黙っていてもイケメンが好きじゃないw クレア・フォイの肌の汚さに癒されたけれど(!)、ライアン・ゴズリングのようなイケメンは苦手ですw でもラストシーンあと10秒長くても良かった気が。
淡々と普通じゃないアポロ映画
再度タッグを組んだチャゼル監督とゴズリング。彼の顔は「何を考えてるかわからない表情」なのだが今作もそう。長い間主人公が謎なんすよ。 宇宙への強い思いも感じず淡々と仕事をこなす。同僚が命を落とす中もわりと無表情。言われないと子供達に重要な話しないし・・・ ただ史実がドラマチックなのと操縦席シーンの臨場感で画面には釘付け。そして月面シーンの美しさは素晴らしい。ここで…(これ以上は書けん) 「ライトスタッフ」って映画がある。音速を超えるジェット機のパイロット達。宇宙を目指す者、目座さない者、それぞれの熱いドラマを描いてる。(傑作です) 「ファーストマン」はそういう描きかたもはしてない。主人公の孤独を描いてる、月に行く男の!孤独!どうにも普通じゃないわ。 普通のアポロ映画と思わせてそうではない。そういう意見はあまり見なかったけど自分はそう感じた。
偉業の陰に埋もれていた人間アームストロングを活写
人類初の月面着陸を成し遂げたアームストロング船長の半生記を描いた作品。今から50年前、私もテレビの前に齧りついて、彼が月面に降り立つところを目撃した一人ですが、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが」で始まるあの有名なフレーズの他は、彼について殆ど知るところがありませんでした。しかしこの作品を通じて、彼が人並み外れた自制心と判断力を持った努力の人であること、そしてそれに加えて、彼が市井の人と変わらない人間の魅力を湛えていたことを知りました。月面着陸という偉業を達成した際にも、病気で夭折したお嬢さんのことに思いを馳せる彼は本当に家族愛に満ちた人でした。そしてその彼の奥さんも同様。おそらく彼女の献身無くしては、彼の偉業も無かったのかも知れません。本当に心に沁みわたる作品でした。それにしても、近代工学の粋を結集して作られた筈のロケットの中で、あのように鉄骨が軋むような凄い音がしていたとは、言われてみればそんなものかと納得も出来ますが、本当に驚きでした。
ホラー映画より怖い
個人的にホラー映画より怖くて、最初から何度も目をつぶってしまった。 臨場感なのか、なんなのか……うまく説明がつかないけれど、そこに確かに「死」の気配があるからなのかなと思った。 もういい、行かなくていいよ、と思ってしまった自分は、途中で出てくる宇宙開発に反対する人々と同じかもしれない。 シンプルなのに重厚な人間ドラマ。良かったです。
😴while Whitey’s on the Moon.
鑑賞意欲は微妙だったのですが上映スケジュールの都合で鑑賞しました。 訓練や本番時のロケット🚀のコクピット内部の臨場&緊張感ある描写が秀逸で、一般人ではお目に掛かれないその現場感に最初は「ほぅほぅほぅ😲」と見入りますが、 それもなかなか目まぐるしくなったり、あまりに長引くと過剰にマニアック寄りに向かってしまい、素人的にはなんだか大変なんだな‥とざっくり受け取るしかなくなり、ちょっと間延び&置いてけぼり感も否めなかったかな。 ランチ後の鑑賞で、実は前半は結構 寝落ちしてしまい、起こされてもまた寝落ちしながら観ていたのですが、後半にちゃんと観続けたシーンからも全体のノリが何となく推察され、まともに観ていた場合とそう評価も変わらなさそうな印象を受けたので、そんなええ加減な鑑賞姿勢でしたが、安易な人間故に安易にレビュー投稿もしちゃいました🥴 しかし、他にもイビキ😴をかいている人が居たので、寝る人は寝てしまう作品なのかなと。 ストイックで重なる事故でナーバスな腕強氏と、同じく終始 神経質で且つヒステリック気味な奥様との地上でのやり取りの辛気臭い人間ドラマの部分は取りあえず置いといて☕️、、 月面の最初の一歩へと向かう人類代表者達👨🚀が、大気圏を突破して地球の重力外へと挑もうとするシーンに関しては、神に許されている領域から飛び出そうとする非力な人間の畏れ多き挑戦を見守る心境で、見ていてとても感慨深いものがありました🥺 鑑賞後、ロビーの椅子に座って上半身を180° 捻る腰のストレッチをした際に後ろに顔を向けたら、3月1日〜上映の「月のうさぎに逢いに行こう🌙ドラえもん のび太の月面探査記」なる大きな宣伝パネルが目に入ったので、東宝が事前にこれの上映時期の情報を得ていて内容を寄せてきたのかな?な〜んて邪推をしてみたり😏 そうして劇場を出た時の夕焼け空🌆はとても鮮やかだったので目を引きました on the Earth.
月に憑かれた男
『セッション』『ラ・ラ・ランド』のD・チャゼル監督が
前作主演R・ゴズリングと再タッグを組んだドラマ作。
アポロ11号の船長ニール・アームストロングが月面着陸に
成功するまでの苦難をドキュメンタリックなタッチで描く。
月面着陸は1969年ということなので、
なんとかれこれ半世紀前の出来事!
ぼくらの生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのにね(←危ない)、
科学技術の発展した現代でもあまりにスケールの大きい
話で、未だに現実離れした話に思えてしまいますね。
なんでも当時、アポロ11号に積まれたコンピュータ
の処理速度はファミコン並みだったんだとか。
ニンテンドースイッチでもスーパーファミコンでも
無いですよ、ファミコンですよ。マンマ・ミーア。
そんな技術で月面着陸という離れ業を成し遂げる
までには、一体どれほどの困難があったのか?
...
『実現不可能なミッションに挑んだ男の不屈の姿と
宇宙へのロマン』……みたいな熱いドラマを期待
されている方もおられたかもだが、この映画は
そういったノリの作品では無かった。
この映画で仔細に描かれていたのは、
『月へ降り立つ』というミッションがどれほど危険で、
狂気じみていて、恐怖に満ちていたかということ。
ストレートに恐ろしいのは発射シーンでの音と振動だ。
打ち上げてから大気圏を抜けるまで延々と続く、
耳をつんざくジェットの轟音、そして"ギギギギギ"
と金属どうしが揺れ擦れ軋んで絶叫し続ける音。
これだけでかなりの恐怖。「今にも空中で
バラバラになるのでは……」とイヤな汗が出る。
いざ無音になっても恐怖は続く。当然だが乗組員たちは
操縦を自ら行わなければならない。操作ひとつ誤れば
墜落死、あるいは死ぬまで宇宙の暗闇を彷徨うことに
なるわけだが、その判断材料は狭い狭い窓から見える
風景や、計器の針くらいのものだ。
ただでさえ心許ない状況にくわえ、
頻繁に故障や予期せぬ動作まで発生。
故障が原因で意識を失うほどの高速回転に晒されたり、
月面着陸直前で謎の警告ブザーが鳴りまくったり……。
最悪はあの、発射リハーサルでの爆発炎上事故である。
(あの事故の原因としては、ドア開閉等による電線皮膜
の破損とか、宇宙服が静電気の発生し易い材料で出来
ていたとか、検証不足な点が色々とあったらしい)
誰も成し遂げたことのない手探りでの挑戦なのに、
ソ連との宇宙開発競争に是が非でも勝ちたいという
事情を優先させて超特急で進められたプロジェクト。
検証不足な部分が山積みのままのあんな不確実な
代物に人を乗せて飛ばしていただなんてゾッとする。
...
本作で描かれる主人公ニールは真面目で技術にも強く、
先述のような予期せぬトラブルに巻き込まれても
そこから冷静に修正する能力に長けていた。しかし
パイロットとしては優秀でも性格はかなり内向的で、
独りで色々と背負い込んで自らを追い詰めてしまう。
終盤では自分の身を案じる妻の声も耳に入らず、
父と会えずに寂しい息子達すらもないがしろにする。
自分の命も顧みず過激な訓練に挑むニールに、上官が
「そこまでの代償を払う必要があるのか?」と問う
場面で、ニールは吐き捨てるようにこう言い放つ。
「質問するのが遅過ぎたな」
娘の死という大きな悲劇を経験し、そこから前進
する為に選んだ夢。だが心を開いた仲間たちは危険な
任務で次々と命を落としてゆく。世間からは失敗の責任
を問われ、「金の無駄遣い」と後ろ指も指される日々。
だが計画を諦めてしまえば、多くの仲間達の死は一体
何の為のものだったのか。娘の死を乗り越えるべく
目指してきた夢なのに、それを捨て去るのか。
『月へ降り立つ』というニールの"夢"は、いつしか
ある種の"呪い"と化していたように思えた。
だが、遂に月へと辿り着いた彼が、月面から地球を
見上げる場面。ずっと目指していた月は、墓場のように
静まり返った荒涼たる死だった。そこでニールの脳裏を
よぎる、空の青い星で家族と共に生きた日々。あのとき
彼はようやく背負ってきた多くの死から解放されて、
今生きている者達に目を向けられるようになったのかも。
...
『セッション』、『ラ・ラ・ランド』、そして
今回の『ファースト・マン』と、これまで公開
されたチャゼル監督の作品は毎回ジャンルが
異なっているが、この3作には共通点が見られる。
それは、大きな夢を追い求めることの代償。
一流ドラマーという夢の為に人間性を失い狂気へ向かう男、
それぞれの夢の為に愛する人との別離を迫られる男女、
そして本作の、『月へ降り立つ』という夢を追い求める
あまりに、家族や周囲と心が離れてしまった男。
彼の監督作品で語られる“夢”は煌びやかで美しい
ものではなく、いつも主人公とその周囲の人生を
崩落させ兼ねない重みをたたえている。
本作のラストも「夢が叶って良かったね」という
単純な喜びではなく、その為に様々な大切なものを
傷付けてきてしまったという重苦しさが漂っていた。
...
だがニール達の成し遂げたことは、
決して宇宙開発競争での勝利だけでは無かったし、
自分自身の枷を外すことだけでも無かっただろう。
「なぜ最も高い山へ登るのか? なぜ大西洋
を横断するのか? なぜ月を目指すのか?
なぜならそれが容易ではなく、困難だからです」
ニール達は不可能とも思える困難な夢を現実にした。
そしてこの半世紀、「人が月へ降りた」という出来事
に目を輝かせ、ドでかい将来の夢を抱いた子ども達が、
世界中に一体どれくらいいただろうか?
もちろんその全員が夢を成し遂げられるはずはない。
志半ばで倒れた人の方が遥かに多いに決まっている。
だけどもし力量が同じ人なら、100km先を目指した人と、
10000km先を目指した人では、倒れた場所はきっと違う。
大きな夢は人の限界を押し上げるのだ。そして、
そんな夢を何百万もの人が共有したなら、それは
人類の限界をも押し上げる、凄まじい作用をこの
世界に及ぼしていたのではないか?
ニール達は、単純な金銭では測れない所で世界を
より良い場所に変えたのかもしれない。
...
最後に不満点とまとめ。
本作は飛行シーンをコクピット内の目線から
ドキュメンタリックに撮ることで臨場感を
演出しているが、それがそのまま画の見づらさ、状況
把握のしづらさに直結してしまっている点がやや残念。
また先述通り"夢の代償"という沈んだテーマにくわえ、
内向的で物静かなニールを筆頭に感情表現は抑え気味
で気持ちを読み取りにくいシーンも少なくなく、
物語のテンポも淡々としているため、ドラマ的な
感動は得づらい作りとも感じた。
しかし当時のパイロットやその家族たちの苦難を念入り
に描いた点や、徹底的にリアルに描いた壮大な宇宙の
映像は観る価値ありだし(クライマックスの月の映像
なんて鳥肌もの!)、極めて現実的に"夢の代償"を
描いたからこそ、あの月面着陸が精神的にどれほど
困難な偉業だったかを今改めて感じ取ることが
できるのだろう。良い映画でした。4.0判定で。
<2019.02.09鑑賞>
さすがのチャゼル監督!
セッション、ララランドと個人的にも大好きな映画を作っているチャゼルの最新作。 強くも脆くもある男の心理描写がとても上手だと思う。 ニールアームストロング船長が初の月面着陸に成功した人だという話は誰でもが知っているけど、それの深掘りというのは言われてみれば知らなかった(世代じゃないので。監督も世代じゃない)。なので結果はわかっているんだけど、まだまだ宇宙が未知数であった時代かつ同僚が次々に事故死などで無くなっていく恐怖が映像、音、演技で怖いくらいに伝わってくる。 今や前澤社長が宇宙に行けちゃうような時代も迫っている中、音も空気も無い未知の世界にチャレンジしたファーストマンがいかに偉大かとかなり感動しました。宇宙とかのレベルの話を見ると自分のやっている仕事のちっぽけさも感じてしまう・・笑
月面到達まで遥か遠く…(上映時間が)
冒頭からお話しに入りこめず、寝落ちもしばしば…。当時の社会情勢はじめ、すごく丁寧でリアルにセミドキュメントタッチで作られているけど、ストーリー展開もR・ゴズリングの表情も起伏に乏しく退屈しました。とは言え、月面到達のシーンは、素晴らしい出来映えでした。
無謀なアポロ計画
昔学校で習った偉人、アームストロングの半生。 人類初の月面着陸には、あれほどまでの紆余曲折があったんですね。 今から50年も前に、あの程度の宇宙船で月に降り立つなんて、無謀としか言いようがないですね。 よく成功したもんですね。 その無謀な挑戦ゆえの様々な葛藤を、本当にうまく表現していると思います。
人間アームストロング
冒頭から緊迫感のある映像で引きつけられましたが、圧巻だったのは言うまでもなくクライマックスの月面着陸・月面散歩のシーンです。IMAXで鑑賞したのですが、視界いっぱいのスクリーン、ロケット発射の爆音と月面の静寂の対比など、文字どおり疑似体験をした気分を味わえて大満足でした。 ストーリーとしては、宇宙飛行士アームストロングが月面着陸に至るまでの経緯を、家族や同僚やスタッフたちとの関係を絡めながら描いています。ただ、序盤から登場人物が多く、誰がどういう役割なのかもよく理解できないまま淡々と進み、これらが以降の布石になっているとはいえ、前半はやや退屈な印象を受けました。 しかし、中盤のジェミニ計画の失敗あたりからは、映像的にも内容的にも再び緊張感が高まり、以降はずっとスクリーンにくぎ付けでした。国家間の技術競争の裏で、尊い命が失われているという現実を知ってはいましたが、こうして改めて映像で見せられると、やっていることは、プロジェクトやミッションという名を借りた、ただの人体実験ではないかとさえ思えます。本当にやりきれない思いになりました。 そんな中、月面着陸計画に挑み続けるアームストロングにも、言葉にできないような複雑な思いがあったのだろうと推察します。そういう意味では、ヒーローとしてではなく、一人の人間としてのアームストロングを知ることができる、貴重な作品でした。
50年前
普通に凄くなってます。チャゼル。 前作までのキャッチーでユーモラスでエキサイティングなものを期待するとズレちゃうかも。 . セッション、ララランドのチャゼル新作。 それぞれニーマンとフレッチャー、セブとミアなど、マンツーマンの世界観が印象的. 今回は、"アームストロングと月". 今回の月にはかなり死の匂いがつきまとう。娘の死、仲間の死、月に向かうミッションに対するアームストロングの狂気的な面にスポットを当てている. 実際50年も前、1960年代. スマホより劣るコンピュータで、月に向かう、どころか、宇宙遊泳ですらソ連に先を越されて、大慌てで宇宙事業のピッチを上げる. "税金を無意味に使うな"と批判も多い. 犠牲者多い、金かかる、人の役に立たない、こんなミッションですから、狂気だわなww. "サイエンスと競争は切り離せない". とNHKのノーベル賞特集でみた。アメリカ、ソ連どちらが先に山を登るのか、、人間の好奇心というか、、カルマというか。 . チャゼルの大好きな所は、1カット1カットがめっちゃ気持ちいい構図だなって、全然飽きないな!!って毎回思ってます。今回もアナログ8ミリ16ミリ、そしてIMAXカメラと最高のカット作ってますwwとにかくリアリティを出す為にほとんどアームストロングの目線なんだよね。だから、自分が月に行った感じ、打ち上げの緊張感味わった、自分月行けたよw 音の表情も良かった、音楽はもちろんジャスティンハーウィッツ!!アポロ、アームストロングの叫びのような音が印象的. . 映画のテンポも良くて2時間20分くらいか?あっという間だったなー。分かりやすいカタルシスはないし、楽しくはないからつまらん人も多いだろうけど、打ち上げの美しさたるや. . 制作総指揮スピルバーグに、脚本ジョシュシンガーって、、、チャゼルの要素は若干薄まって、普通に大作じゃね!?すごくね!?っていう感想。
面白かったけど、前情報詰め込んで行けたからかな…?
アポロ計画を、「月に到着!バンザーイ!」って映画にしない所が良かったです。 デイミアンチャゼルにくいねー。 映像はCGなし? 当時の雰囲気を出すべく16ミリで、宇宙のシーンは70ミリ、ミニュチュアや現物に宛らのセットを組んで撮影とか特撮映画? 音楽も、テルミン、ems VCSシンセサイザー、テープエコーマシーン、モーグa.k.a タンス(復刻をわざわざ手に入たとか)、レスリースピーカー…などなどのレトロ電子音楽機材で作られた人類が月に行く前の「宇宙音楽」感が良かったです。 しかし! この映画は、ニール・ヤングの人物像を掘り下げて描いた映画の為、SFムービーと思って観に行くと、ちょっとしんどいかな…。 ライアン・ゴズリング&デイミアンチャゼル・コンビだけど、ララランドみたいなんではないので。(当たり前か) フィルムのサイズや音楽機材ネタを前情報で先に仕入れていたからこそ、楽しめた…かな。(笑) でも、音楽が良いので映画館で観ないと思います。 私はレイトショーだったのですが、5人ぐらいしかいなかった…。 あまりロングランは期待できなさそうなので、早めに観に行く事をオススメします…。
一人の人間、ニール・アームストロング
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と言ったニール・アームストロングを「一人の人間」としてのみ描いた、「人類」がどうとか一切の興味がない、チャゼルイズムがまざまざと刻印された作品。ファンとしては傑作としか言いようがない カメラはしばしば寄り(時に意地悪く、素っ気なく引き)、揺れ(震え)、ドキュメンタリーのようにリアルに演出された1969年の「宇宙の旅」は硬質で死の匂いが付き纏う。神秘的かつ無機質でありながら生命を感じた『2001年宇宙の旅』(1968年公開)のそれとは決定的に違う 事実に基づく作品でありながら、エンドロール前に『フレンチ・コネクション』風の字幕がなかったのは意外だった。しかし、それをしないのもチャゼルイズム、すると「人類」にとってどうというニュアンスが入ってしまう
ファーストマン
宇宙空間や当時の宇宙船やロケット打ち上げを
リアルに再現してるのはすばらしいが脚本がダメ
アメリカ映画によくある無駄な家族シーンが多すぎ
トラブったジェミニからどうやって
帰ってきたのか、アポロ11号までどういう経緯で計画が
進んだのかという重要な部分を端折りすぎ
無駄な家族シーンが終わったら突然ロケットに乗ってるし
脚本が支離滅裂であれじゃ月に降り立った感動がまったく伝わらない
無駄なシーンが多いから途中寝たし
寝たい人はぜひどうぞ
重い…
何度も襲ってくる恐怖とストレス 普通の人間ができる事ではあり得ない 娘や友の死 自分が死ぬのが怖いんじゃなくて、自分が死んで家族や友に、同じく悲しい思いをさせるのが耐えられない 旅立つ前夜の妻の言い分 涙が出る そして月に置いてきた遺品 娘への敬意と共に歩んだ証 鳥肌全開で泣けた!
良い映画だと思う
冷戦抱えてる時の空気感とか、飛行士の心理みたいなのが、物静かに描かれていて、飛行シーンや事故のシーンもノンフィクションらしく、丁寧に作られた映画という感じで、好印象。 なのだけど、やはり長い。途中睡魔との格闘は避けられなかった。個人的には、ジェミニ時代とアポロ時代に分けて、1.5hづつの2部構成でもよかったんじゃないか、とか思った。
犠牲
歴史的な第1歩。
その足跡を残す為に払われた多くの犠牲を克明に描いたかのような映画だった。
国家規模の宇宙開発競争という背景はあるものの、人類の可能性を知らしめた計画であったのだと思う。
その礎となっていった命に敬意を払う。
物語の中盤以降、ロケットはあまりに巨大な棺桶にも見え、それに自ら乗り込むパイロット達が特攻隊員のようにも思える。
残される家族たちもしっかりと描きだしていて、その色が強くなり、主役の人物像や、その周囲を語る事で、英雄ではない僕らの隣人としての側面が印象づけられる。
人命を賭してまで推し進める必要があったのだろうか?
だが、しかし、アームストロングが残した足跡が全てに報いたと思いたい。
先人の行動なくしては、あの1歩も刻まれてはいないのだから。
作品的には、過去から連なる技術の進化が面白かったりする。
コクピットなどは最たるもので、時間が経つ程洗練されていく。
そう思うと、立ち上げ時の手探り感が伺えたりする。試行錯誤の跡と言おうか、技術革新の経緯と言おうか。
飽くなき挑戦である事には間違いない。
この作品を見ながら「ドリーム」を思い出してた。技術革新の裏側の物語だ。
帰還した後の夫婦の対面が、とても、とても静かで…周りの喧騒とは裏腹で面白かったんだけど、あまりに静かすぎて少し違和感。
月面にて弔う娘の遺品には、ちょっと劇的すぎてそれまでの物語との距離を感じた。
本当なのだとしたらどこから出したりしたのだろうか?
月面に名前くらいなら書いたかもなと思ったり…ドラマチックなシーンだった。
究極の疑似体験
人類初の月面着陸に至るまでを描いた実録映画。 寡黙なニール・アームストロングを演じるのはライアン・ゴズリング。 彼の演技、特に繊細な表情芝居がとにかく素晴らしい。 人前では決して感情的にならないニールの、誰も知らない辛さや恐怖、葛藤が痛いほど伝わってきて、ドラマにグッと引き込まれた。 彼を英雄として描くのではなく、等身大の男として最後まで描ききっているのも好感が持てた。 ロケット発射シーンはもはや恐怖映画。 これは一種のVR体験に近く、大気圏離脱までの緊張感がとにかくリアル。 60年代アナログシャトルの頼りなさ、風防から見る死と隣り合わせの宇宙の冷たさ。 これらは間違いなくスクリーンでしか味わえまい。 過酷な訓練の日々、家族との別れ、友の死。全てを乗り越えた先にたどり着いた月の大地。東西冷戦の代償を個人が背負うにはあまりに重すぎる。 これがノンフィクションだというから改めてその偉業に驚かされる。 ぜひスクリーンで体感してほしい。
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