「53歳ひねくれ発明家が生きづらさから解放されるまで」グリンチ movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
53歳ひねくれ発明家が生きづらさから解放されるまで
きちんと謝れるグリンチ。
偉い。
警察沙汰にならない子供向け作品の中でしか許されない悪行だが、知って爪弾きにしない村。
グリンチの根っこ。
腐りきってはいなかったよう。
クリスマスは盗めないらしい。
心にあるから。
なら、普段からそうしたら?
クリスマスだけやたら浮かれて、クリスマスだものと普段は目もくれないマイノリティを受け入れて親切にして、やたらと集う。集う中に加われないみじめな寂しさが嫌だから、やたらと恋人探し。
クリスマスに排他性を感じる人は実は大多数だと思うが、みんな排他される方に入りたくないから、続いてしまう世界的行事。
グリンチも、チョコレート工場長チャーリーもおんなじ。
子供の頃からなんだか生き辛くて多数派に入れなかった。そこで誰かしら気が合う友達が見つかってれば良いが、しっくりこなかった。
大人になって、悪人ではないが、社会と関わる疲労を知っているから距離を置く。
それってさ、
・話せば同情されるのも嫌だが、ひどく心が傷つく経験で高い感受性が身に付いてしまった
・頭がよく周りより悟ってしまう
・ひとりでできてしまう能力
性格が捻くれているからという理由ではなく、
色々な要因が合わさっていると思う。
だから、同じくらい能力が見合う人間といないと楽しくなくて、わざわざつるまなくてもいいかとなるのでは。
実際、処理能力の高いシンディ・ルーの母親とはグリンチはうまくいく様子。
なんか馴染めないなぁと思ったら、
クサクサして意地悪をばら撒いて嫌われる前に、
環境ごと変えて、関わる人を変えてみて欲しいなと思う。
プレゼントを開けようか我慢する時のグリンチの鼻の下と唇の動きがなんか可愛かった。
ジムキャリー実写版を子供の当時観てその時も思ったが、グリンチ目線よくわかる。
だけど、見た目で損してる。
なんで緑なの??どういう生態?
幼虫シチュー?え??