「クリスマス以外、彼らは何をしているんだろう」グリンチ うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスマス以外、彼らは何をしているんだろう
カンバーバッチ版(字幕スーパー版)で鑑賞。別に大泉洋が嫌いなわけでも、日本人向けの作り込みが嫌だからでもなく、ベネディクト・カンバーバッチの大胆なチャレンジに興味をかき立てられたからです。
映画の出来としては、ごく普通だと思います。特にけなすところもなく、出てくるキャラクターはすべて愛らしく、原作に対するリスペクトもあり、ラストに向けての盛り上がりは、思わずほろりとさせられます。ついでに言うなら、クリスマスの賑わいが、ちょっぴり苦手な私としては、グリンチの気持ちが理解できなくもないので、応援しようとまでは思いませんが、見守っていたい気にはなります。必ず失敗する意地悪も、見ていて笑えますし、憎たらしいけど憎めないアクセントになっています。
飼い犬のマックスも、どこまでも主人に尽くす性格で、こんな犬がいたら本当に飼いたいよ。と思いました。だから、ひねくれて、孤独が好きなグリンチも、真の意味では孤独じゃない。ごく身近に理解者がいるのです。
ここから先は、個人の映画鑑賞日記なので、映画の内容とは全く関係ありません。読み飛ばしてください。
「グリンチ」かあ、カンバーバッチで観たいけど、字幕版どこもやってないなあ。あ、T-JOYでやってる。となると、車で30分移動か。40分前に出発すれば間に合うな。そして今日が日曜日ということをすっかり忘れ、歳末の繁華街の渋滞に巻き込まれる。念のため次の時間を調べたら、6時間後。ないない、そんなに待てない!ようやくたどり着いた駐車場は満車。近所をぐるぐる回遊し、運よくコインパーキングに駐車して、映画館に急ぐ。上映まであと3分。映画館は9階にあるが、エレベータに乗るための行列が出来ている!!!ベビーカーたためよ!心の中で叫びながら、3回待ってようやくギチギチのエレベーターに乗れた。すでに時間を3分過ぎている。まだ、予告編やっているよね。と、心の中で言い聞かせつつ、気持ちを保つ。
今日は、ポップコーンは無し!無事、座席に付いたときには、ミニオンが、すでに暴れまわっていた。まあいい。今日はグリンチを見に来たんだから。そして感動して(ちょっぴり涙して)席を立つ。いつもなら、パンフレットを買ってから映画館を後にするが、見たことのない長蛇の列が出来ている。T-JOYは、映画グッズも充実しているので、物販を求める人たちだろうか?一瞬考えたのち、駐車場の料金のことが気になった。確か20分200円だったはず。よく覚えてないが。ということは、この列が自分に回ってくるまで400円はかかるだろう。バカらしい。パンフレットは無し!あきらめて、帰ることにする。
駅前の喧騒を通り過ぎて駐車場に急ぐ。そんなときに限って、まるで『バーフバリ』に出てくるような外国人が、何かの活動をしているのに捕まる。署名と寄付を求めて。「なんでオレ?」「なんで今?」と思いながら振り切ろうとするが、甲斐キャノンばりの固いディフェンスで、通れない。いつもなら、無視を決め込むが、『グリンチ』を見たあとの気分は、誰かに優しくしてあげたい。きっとそんなオーラが出ていたのだろう。仕方なく、あるだけの小銭を寄付し、ようやく振り切った。そこでハタと気付く。「あ、小銭がないと、車が出せない」わざわざ、遠回りして、コンビニで欲しくもないグミを買い、小銭を手にしてパーキングの清算。ちょうど1000円!「グミ要らんやん!」
次からは、パーク&ライドにしよう。その方が安いし、手間がかからない。と、思っていたら、ちょうどラジオから流れてきたニュースで、家の近所の駅で、人身事故。電車が止まっているそうな。もし、電車で行ってたら、帰れないことになってたな。まあ、塞翁が馬なんて言うし。映画が楽しかったからそれでいいか。
2018.12.17