「心踊るビックリドッキリメカの数々」グリンチ shironさんの映画レビュー(感想・評価)
心踊るビックリドッキリメカの数々
ロン・ハワード監督の『グリンチ』が大好きで繰り返し観ていたので、イルミネーションのアニメ化には期待しかありませんでした!
だって『ペット』のスノーボールも強烈なキャラクターだったし♪
瞳孔が見開く程にブッ飛んだハイテンションの顔芸はイルミネーションの得意とするところだし♪
“生きてるカートゥーン=ジム・キャリー”を超える、愛すべきゲスキャラが生まれるに違いない!!
D社がしきりに自社製品を実写化しているのに逆行して、アニメにしか出来ない魅力を見せてくれ〜!
ところが、そんな私の勝手な期待はものの見事に裏切られ、かなりマイルドなグリンチに仕上がっていましたww
日本語吹き替え版の大泉洋さんの声で、余計マイルドに感じたのかもしれませんが。(ベネディクト・カンバーバッチのグリンチも聞いてみたい)
それより何より、子供の頃に憧れたワクワクがいっぱい詰まった映画でした!!
…よく考えたら、小さな子供達と一緒に楽しめる映画を必要以上にブラックにすること無いですよね。
根がゲスなもので、すみません。(^^;;
もし「緑のモンスターが怖いな…。」と思っている小さなお友達がいたら「楽しくて素敵な映画だから大丈夫だよ。」と伝えてあげたいです。
フーの街がとにかく可愛い!
スピード感のある鳥の目線で、遠く離れたフーの街へ連れて行ってくれるのですが、空から見たフーの街はまるで、子供の頃に大好きだったクリスマスケーキのよう!
チョコのお家に砂糖菓子のサンタ、プラスチックのヒイラギにモミの木、トナカイのソリ。
当時の私はケーキを眺めながら、いろんなサンタの物語を想像したものです。(この頃から妄想癖がww)
そんなデザインの可愛さに加えて、機械仕掛けの楽しさも!
折りたたみハウスに、三階建のバス。
街全体が、オモチャ箱をひっくり返したような楽しさでいっぱい☆
グリンチの家にも楽しい仕掛けが沢山あって
とくに朝のシーンは『ウォレスとグルミット』や『シング』のロジータの家でお馴染みの、ピタゴラスイッチ装置にワクワクします。
後半にグリンチが繰り出すビックリドッキリメカの数々にも大興奮!
「説明しよう!」と富山敬さんのナレーションが入ってきてほしいところww
一つ一つのメカの仕様をジックリ見たくなりますが、スピーディーな展開で惜しみなく放出。
そしてラストはお約束通り心が暖まる展開で、歳をとったゲスの心にも沁みました。(T ^ T)
大人も童心に帰って楽しめて、優しい気持ちになれる。クリスマスにピッタリの映画でした。
追記:ソーセージの出てくるシーンでは、歌い出すのではないかと、ちょっと期待しちゃいましたww
#グリンチ