「ありふれたシチュエーションなのに飽きない!」スカイスクレイパー YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
ありふれたシチュエーションなのに飽きない!
テロに襲撃され炎上するビルから家族を救い出すというアクション救出劇です。
家族を愛するパパ ウィル・ソーヤーが奮闘します。
舞台が世界一高いビル「ザ・パール」ということで
高さをウリにした描写がわんさか出てきます。
高所恐怖症の方は汗かくかもしれません笑
私は特に高い場所が苦手なわけではありませんが
ビルに乗り込むために、高さ1000m程の高さで足場のない場所でのうんてい運動や
飛び移りには肝を冷やすものがありました。
アクションやスリル満点ですが、
この映画は家族愛について描かれた物語だと思います。
テロ行為が起こる前、ソーヤーは2人の子どもに
「パパは誰を愛してる?」と問いかけます。
子どもたちが「私!」「僕!」と答える中、
「パパは2人を愛しているんだよ」と答えていました。
ビルが襲撃され子どもたちをそれぞれ救出する最中にも、
「パパは誰を愛してる?」とソーヤーは問いかけます。
この時ソーヤーは「お前を愛しているんだ」と答えるんです。
平穏な時は2人を一色単にまとめていましたが
救出の時は子どもたちの不安を取り除くために、
個人に対して答えているのです。
この描写から子ども思いのパパなんだといことが伝わってきました。
ソーヤーは妻に対しても「愛している」とテロ前から伝えています。
それに対して妻は素直に受けず、うやむやに答えるだけでした。
しかし救出劇の後は「私もよ」とはっきり答えていました。
このように平穏時と緊急時で同じ会話を体視させることで
家族愛を描いていたんだと思います。
超高層ビルでの救出劇というありふれたシチュエーションでありながら
ここまで眼を見張る映画に仕上げたのは素晴らしいと思います。
場合によってはストーリーの一部にしかなり得ないようなシーンです。
それでも飽きずに最後まで見ることができました。