劇場公開日 2018年9月21日

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「ジャンルと化したロック様」スカイスクレイパー バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジャンルと化したロック様

2018年9月29日
PCから投稿

笑える

楽しい

興奮

ロック様好きとしては昨今の大活躍は嬉しい限りで、そんな中でも明らかに「大味だけど頼れるお父ちゃんが家族を守る」というパターンが固定化しつつある。『カリフォルニア・ダウン』も続編があるらしいし、もはや一ジャンルの様相を呈してきているのが可笑しい。

戦略なのか偶然なのかはわからないが、アクションスターが演じる主人公に「家庭人としては向かない」という定型がある中で、ロック様は明確に「家庭人としても合格で、いざという時は頼れるお父ちゃん」像を打ち出している。それって旧来の価値観への懐古のようでいてちょっと違う、完全無欠な父親像ではないかと思う。

そして、どんな緊急事態にも対応できて、筋肉とガッツで悪者をやっつけ、頭もよくてユーモアがあって、家事や子育てを任せても大丈夫そうというこの異様なパーフェクトマンもロック様だからこそ成立しているわけで、ロック様はいま現存する最高のファンタジーなのではないかという仮説を立ててみた。

村山章