「見た目はほぼ香港映画」スカイスクレイパー よねさんの映画レビュー(感想・評価)
見た目はほぼ香港映画
元FBIのウィルは爆破事故で片足を失い、今はセキュリティコンサルタントとなり自分の手術を担当した外科医サラと結婚して双子の子供と静かに暮らしていた。FBI時代の友人の推薦で香港に新しく出来た超高層ビル、ザ・パールのオーナーであるツァオにビルのセキュリティシステムの分析を依頼されたウィルだったが、着任早々上層階で火災が発生、住居エリアに取り残された家族の為に独り救助に向かう。
舞台もキャスティングも色々忖度が効いていて見た目はほぼ香港映画。CGはしっかり作り込まれているので高所恐怖症の人の足がつるくらいのリアリティは一応ありますが、『タワーリング・インフェルノ』のような群像劇も、『ダイ・ハード』級のアクションも『ザ・タワー 超高層ビル大火災』のような濃厚なドラマもないので期待していた程のスケール感は皆無。これは監督・脚本のローソン・マーシャル・サーバーの力量不足かと。それでもザ・パールの造形は非常に美しいし、かなりショボめのB級なのに妙に大作感があるのは完全にザ・ロック様の毛穴からダダ漏れになっているカリスマの賜物。個人的にはハン・ソロの100倍は面白かったので不満はないです。
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