「親戚の結婚披露宴のような微笑ましさ」マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
親戚の結婚披露宴のような微笑ましさ
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アバの曲は好きだが前作にはどうにも乗れず、またのけ者になるんじゃないかと疑心暗鬼にもなっていたが、不思議と今回はおおらかな気持ちで楽しめた。親戚の結婚披露宴に呼ばれてずっと微笑ましい余興や再現ビデオを観ているような映画だった。もしかすると前作よりももっとユルさがあって、この映画のフォーマットにはそれくらいのすき間が合っているのかも知れない。いや、以前は気づかなかったが、前作だってそうだったのかも知れない。余計なハードルを設ける邪念が取り払われてようやくこのシリーズの楽しみ方がわかったのかも知れない。
凄いと思ったのは、序盤でメリル・ストリープの不在が告げられ、なにか裏があるだろうと思っていても、本当にただ病死したという厳然たる事実として進んでいくこと。夢見るようなふわっとした世界観の中で、錨のような役割を果たしていたと思う。
謎だったのは、若きハリーは島に向かっていたのに、どこでいなくなったのかがわからないこと。説明もなく、島に着いたかどうかもわからない。あいつの退場がちょっと可哀そうな気もするが、大局には影響しないしまあいいか。
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