「想像を超えない映画」ワンダー 君は太陽 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
想像を超えない映画
“想像を超えない映画”
こう言ってしまうと聞こえが悪いですが、それがこの映画の良い所かもしれないと思いました。
まずオギー、彼は外見に人と違う部分がありますが、その他はあまり人と変わらない。
自分の子供時代を振り返ってみて、オギーの感情や行動に思い当たる節がありませんか?
なので、映画を観ていて気持ちを想像し易いのかなと。
また、オギーの周囲の人達も、過去や現在の自分、周りの人に当てはめて想像できるようになっている気がします。
そして、ストーリーですが、想像を超えない理想的な話になっています。
現実だとなかなか難しいかもしれません。
でも、人々の想像できる範囲内の行動の積み重ねで、理想を実現できるのかもしれないと、この映画は思わせてくれます。
サマーのように積極的に行動できれば、素晴らしいでしょう。
シャーロットのように自分のスタンスを崩さず、分け隔てなく接するのも良いかもしれません。
ジャックウィルのように、周りに流されたり、心無い言葉で友達を傷つけた経験をした事がある人は、少なくないと思います。
結果、無視される。それでも彼は、友達でありたいと思い続け、反省をし謝る事も出来ました。
素直な気持ちで思い続ける事は、何よりも強いのかもしれません。
また、ジュリアンの取り巻きのように、一度はいじめる立場になりながら、友達になろうとする。時として、自分を変える勇気も必要なのかも。
このように、色々な想像できる行動に感情移入させてくれ、理想を見せてくれる映画でした。
欲を言えば、ジュリアンにも、もう少しはっきり救いの手を見せてくれたら、嬉しかったです。
最後に、子供にも観せたいと思ったのですが、字幕だと低学年には観せられないかな・・・。