「想定の範囲内と範囲外のトム少佐」ワンダー 君は太陽 viciousさんの映画レビュー(感想・評価)
想定の範囲内と範囲外のトム少佐
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想定の範囲ど真ん中のストーリー。
個人的にそういう映画がとにかくとにかくとても苦手なので、以下は否定的と受け止められるような内容を含んでいます。
印象は、お手軽に感動したい人向けかな、と。
善人しか登場しないし、汚い言葉も使わない。みんな最低一言は「心に残るセリフ」を言ってくれる。
間違いの無い映画です。小学生のお子さんと見るにはちょうど良いのでは。
ただ、登場人物毎のチャプター構成というか、脇役にも光をあててるのは良かったと思います。
その構成のお陰か、よくありがちな"感動させるためだけ映画"にギリギリ陥らなかった気がします。
ただ一つ、ミランダが電話に出たオギーに対し、「トム少佐?元気?」って言うシーン。あそこだけ良かった。
なぜ"トム少佐"なのか。それが分かるとミランダがオギーをどう理解しているのか、もっとよく分かるかも…そしてたぶん、ミランダ自身もまた、自分をトム少佐、あるいは変身を続けたデヴィッド ボウイに重ねてるのかな、なんて深読みしてしまいました。
だからこのシーンのトム少佐はとても重要。
このシーンだけに星3つ。
このシーンが無かったら?
……そういうことです。
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