「J.K.ローリングの世界にハマっている人のレビュー」ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
J.K.ローリングの世界にハマっている人のレビュー
クイニー(アリソン・スドル)の選択について...
ノー・マジ(人間)であるジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)を好きであるがゆえに支配しようとした(魔法の力で自分のものにしようとしたけれど、ニュートに「フィニート・インカンターテム(呪文よ終われ)」をされてしまう)クイニーは、法を犯して逃亡しているゲラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)の信念に共感して支持者になる伏線(クイニーは既にジェイコブと再会し法を犯してイギリスに勝手に連れて逃げてきている)はあったし、終盤のジャッジメントには割と納得できる。
ニュートン・スキャマンダー(エディ・レッドメン)の恋愛...
イギリス魔法省のリタ・レストレンジ(ゾーイ・クラビッツ)とは、回想シーン(興奮のシーン。『ハリー・ポッター』でお馴染みのBGMと共にホグワーツ魔法魔術学校が登場)によるとホグワーツ時代に親しい関係であった。
現在、リタはニュートンの兄テセウスと婚約している。
マクーザ(アメリカ合衆国魔法議会)の闇祓いに復帰したティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)は、リタに関する誤報を信じてニュートに冷たく接するものの、嘘偽りのないニュートの自分への想いが本物であることを知るのであった。
クリーデンス(エズラ・ミラー)とナギニ(クローディア・キム)の関係...
生みの親をパリで探し出そうとするクリーデンスとサーカスで知り合ったナギニは、一緒にサーカスを逃亡する。孤独な二人の関係は、お互いに唯一の友達である。出生の秘密に引き寄せられてしまう。
アルバス・ダンブルドア(ジュード・ロウ)...
グリンデルバルドの計画を阻止するという目的を果たすため、ニュートの力を借りようとする。自分では倒せない理由がある。
ご高齢のニコラス・フラメル(ブロンティス・ホドロフスキー)...
600歳を超えているらしい。小走りで可愛いというか、見ていると笑いがこみ上げるビジュアル。ラストはグリンデルバルドをパリから追い出すために駆け付けて活躍を見せてくれる。
ネタバレしてても面白い。
序盤のグリンデルバルドの空中脱出シーンは、迫力満点ですが激しすぎて何をしているかよくわからない。
水獣のケルビーがニュートを乗せて水中を駆け巡るシーンも凄い迫力だが、そのシーンはあっさりしすぎていたように感じた。
でも、だからこそ繰り返し視聴できるのかもしれない。
ただし、いかにも続編ありきな終わり方が良くなかった。
時代考証が良くて、1920年代後半から1930年頃に都会で流行したファッションを取り入れてデザインされていたり、建造物や自動車など抜かりなく、リアルな描写で世界に引き込まれる反面、「オブリビエイト(忘れよ)」や「ルーモス(光よ)」の呪文を使う魔法使いごっこをしているように感じるきらいもある。
なんだかんだで登場人物たちがパリに集まってしまい、グリンデルバルドも支持者を集めてしまった。はてさて、続きはどうなることやら。楽しみでもあり不安でもある。