「キャラ萌え目的なら最高」ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
キャラ萌え目的なら最高
元最強の闇の魔法使いグリンデルバルドが満を持して活躍するお話…だと思ったのだけど、壮大だがとても丁寧な前振りのような映画だった。なんというか、前作で出てきた話の回収をしつつ、今後の展開に重要な設定を、申し訳程度のストーリーに載せたという風に見えた。ハリポタに出てくる重要人物が出てくるのはうれしかったけど。
まあ、俺はニュートやジェイコブ、ティナたちがわちゃわちゃしているのを観れれば結構満足できたのでよかったと言えばよかった。ジュードロウのダンブルドアもかっこよかったし。あと、魔法生物たちも新種が出てきてワクワクした。
とにかく、登場人物の感情の機微は非常に良かった。ニュートの楽観主義やジェイコブ・クイニーの恋愛観、ティナの嫉妬など、皆の心が揺れ動くさまがありありと描写されていて、たまらない。そういうところでは満点をあげるしかない。
ただ、やっぱりストーリーに関しては前作の方が良かった気がする。クリーデンスの出自とか、グリンデルバルドの思想とか、そちらは長いことぼんやりとさせておいて、いきなり真実をドカン!だった。そういうのも本来は嫌いではないのだけれど、なんとなくしっくりこなかった。
まだまだ続編もあるので、次回作に期待。
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