恋は雨上がりのようにのレビュー・感想・評価
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さわやかな映画
本当にさわやかな映画。
女子高生(小松菜奈)も店長(大泉洋)もよかった。
なんで店長が好きになったのかが最後まで説明ないからわからない、
病院帰りの喫茶店でのちょっとした対応に心惹かれてかな。
(マジックの『あっ』の驚きからか。)
ケガで好きな走ることができなくなり、土砂降りの心の女子高生にとって、
店長に関わることが何か自分にとって大事な時間になるって導かれるかのように好きになったような。
店長の対応にいやらしさがなく戸惑いながらも今大切なことは何かをやさしく諭してくれる。お店や学校での人間模様もよかった。
店長との関係を通してまた陸上に取り組むようになる流れもいい。
ここまで終始さわやかな映画ってあんまりないような。
恋愛映画ってよりも女子高生と店長の成長映画みたいな気がする。
エンドロールの教科書らくがきパラパラ漫画もよかった。
(全部教科書でやってくれたら良かったのに、とちょっとだけ思う。)
そして2年後(女子大生編?)の物語も映画にしてほしい。
一時の雨宿りだけの出会いじゃもったいない距離感
この後の2人の人生・関係が無性に気になってしまう。
この後どうなるんだろうか?…
公開時期が良くも悪くも…
どうも公開のタイミングが惜しかった
興行に影響があったが 観て損はない作品
良くも悪くも考えさせられた
“おじさんと女子高生”
世間では 嫌われているテーマである
しかし 今だからこそ観て欲しい
“良い大人は女子高生には手を出さない”
しかし“良い大人”とは何なのか…
感情のストッパーとは世間体なのか…
しかし彼が持っていたのは “思いやり”だった
小松菜奈が白く透明で純粋な女子高生
わたし好みの彼女ではないが 満足はした
単なるラブストーリーではない!
あえて原作を読まずに観ました。
舞台挨拶がたまたま当たり、映画の内容としても面白くとてもいい時間を過ごせました。
疾走感のあるオープニング、たまらんです!
夢を忘れ、夢を無くした高校生とファミレス店長の片想いを絡めて夢に対して真っ向から向かっていく姿、観ているこちらも前向きな気持ちになれました。
ラストシーンも踏み込みすぎずに
「メールがしたい」
この一言は的確な言葉だったのではないでしょうか?
非常に良いストーリーだと思いました。
生きる希望に満ち溢れるストーリーで、悪者も一切無くて非常に良かったと思います。
店長の小説の行方やライバルとの結果等を敢えて出さずに終わらせている所も、伝えたいテーマを強調している感じがしていて、私は大好きです。
ストーリのポイントになる所で雨のシーンを多数使用していますが、これもまた良く出来ていると感じました。
地元、45歳、女子高生、陸上部
かなりプライベートに近い位置の作品なので贔屓目で観ていた。ただ、それを抜きにしても良作。
女子高生がおっさんを好きになる、そんなのあり得ないでしょ⁉️っていう話だけでなく、そういった関係性が築かれたことでそれぞれが前を向く。夢、友情。観てて気恥ずかしいけど暖まる。そんな映画。
まさによく見た景色が画面の中に写し出されると、臨場感が半端ない。
もしかしてあきらとすれ違ったことある?とか、娘の先輩の話か?とか。
そんな風にも楽しく観れた。
しかし小松菜奈、走る姿が美しい。オープニングの住宅街を疾走する姿。大会でぶっちぎりの姿。美しい。
清野菜名、高校生には見えなかったな。残念。この人の走る姿も見てみたかったな。好きだけど、いまいち露出増えてこないな。
それにしても大泉洋の子供はどうしてもチリチリ頭になるのね😁
悲しみは雨の中の涙のように
アニメファンです。昨日実写版見ました。長い人生には、挫折がある。ロングバケーションがあり、雨宿りがある。その雨の中で涙することもあるだろう。
でも、雨の中の涙はやがて消える。その苦しみや悲しみと共に。その後の晴れ渡った空は清々しい。
何方かが言っていたが、ここでの大泉洋はカリオストロのルパンである。手垢のついた自分の人生を充分にわかって、あきらの想いを充分にわかりながら、そっと若者を未来へと送り出す。小松菜奈はクラリスである。闇へと戻ってはいけない。抱きしめても、しばってはいけないのだ。川辺でのラスト、清々しい風が吹く。ルパンは、JKの心を盗んで去って行くのがよろしかろう。困ったことがあったら、いつでもメールしてくれ、と。おじさんは地球の裏側からでも飛んでくるだろう、と。
ファザコン
部屋に扇風機がたくさんあるお話。
小松菜奈が可愛いので全体としては満足。
ミッシングファーザーの女子が年の差恋愛に落ちるのはよくある話。その辺のエピソードがなかったのは寂しかった。
「蒲団」的いやらしさがなくて安心した。しかし、その分、大泉洋と同級生の存在が薄っぺらくなり、大学生のメンタリティから抜け出ていない。それでまたペンを執ってもだめだろう。
身も蓋もないが、これだけ清らかな話にするなら、2人の関係は「恋」である必要はないのでは。
清野若菜のほうがすばしっこそう。コーチ?高校生役は少し無理では?同級生という設定、なかなか飲み込めなかった。
心に残る映画
大泉洋さんが店長の役にピッタリでした!アニメには出ていなかった倉田さんもライバルの味を出していました!後々からもう1回見たいなどの気持ちになったのでDVDのほうみたいです!!
甘酸っぱくて優しい
他の映画・ドラマでは年の差カップルは当然のように成立し、特に違和感は持っていなかったがこの作品で「まぁそうなるよな」と分からされる。リアルとファンタジーがいいバランス。
全員が前を向いて物語は終わりエンドロールの音楽・演出も相まってとても爽やかな気持ちになれた。
全体的には3.5ぐらいだったがラストシーンが最高だったので1点上乗せ。オープニングも良い。
ジャンルは『小松菜奈顔小っさいな!映画』です。
共感し、こころ温まりました。
出演者が気になり、鑑賞。
なんとも心温まり、自分に重ねてしまう物語でした。
どこか懐かしい、恋の気持ち。
青春の1部を垣間見た気分です。
始めは、「やさグレてたところへの優しさ」にときめいたのかもしれない。
だけれど、それだけじゃない。自分を好きだと言う、可愛い女子高生が家に押し掛けてきても、手を出さずに、そっと後押ししてあげる。
最後、そんな店長をもっと好きになりました。
そして橘さんの表情動作、ひとつひとつがとても印象的でした。
また見に行きたいです。
一般的なキュンキュン恋愛映画とは一線を画します
一見、ありがちなハードル(今回は年の差)を乗り越えて叶う青春恋愛ムービーかと思いきや、本作はアイドル俳優と売り出し中の若手女優との
10〜20代をターゲットにした青春恋愛映画とは明らかに別物です。もちろんスケべなおじさんの妄想を叶える物語でもありません。内容自体は難解ではなくわかりやすいストーリーですが。
まず主題の時点で、人を好きになる気持ちを、17歳の少女で描きつつ、その対象を45歳の冴えないけれども人の良い中年男性に設定することで、思春期にありがちなライトな恋愛や承認欲求や単純な性欲を省いたイノセントな恋心へと昇華させています。
CもなければBもなければAもありません。唯一、嵐の夜に感極まって一瞬抱き合(ってしま)う2人がハイライトで、男女関係で魅せるシーンもありません。
アキラの告白に近藤は当初困惑するだけ。しかし、次第にアキラの真っ直ぐな思いに、近藤は戸惑いながらも感動し、だからこそアキラを大切に思い、アキラにとって最善となる道(陸上への復帰)を示します。
(アキラの自分への想いが、挫折した陸上への気持ちの補填のひとつでもあることに気づいたからこそ、告白自体には最後まで応えないのです。)
ラストシーンでは、陸上に復帰したアキラと近藤が半年ぶりの偶然の再会で、メールアドレスを交換しようとするのですが、男女ではなく、友達として、人間として、これからきっと素晴らしく良い関係性を築いていくのだろうなと予感させ、この物語としてはベストな終わり方だと感じました。
なので、恋愛映画の体を装いつつも、人が人を尊敬することの尊さ、思いやる気持ちの尊さ、素直に気持ちを伝えることの大切さ、人間関係に年齢も肩書きも容姿も関係なく大切なのは心の部分であるということを、この映画は伝えたかったのだと思います。
あとは主役の2人の役者としての素晴らしさですね。大泉洋は、従業員から足蹴にされ厨房から去っていく後ろ姿だけで、近藤の人柄や境遇をここまで表すことができるのかと感心させられました。
小松菜奈は演技云々抜きにも存在感が半端じゃありません。整形的な綺麗さやアイドル的な可愛さなんてまるで比じゃない女性として・人間としての美しさを備えている本物の女優でした。
映画で気づく店長の思い
原作コミックは読んだ。コミックのあきらは言葉少なく、あきらの1日をまわりに流れる風景だけで表現してセリフなしで心情を伝える手法がたびたび出てくる。言葉を発さない方が募る思いを強くして、店長への思いを強調しているのが印象的だった。(アニメ化は見ていない)
今回実写化にあたって、二次元ならば女子高生と中年男というファンタジーの現実味のなさも受けとめやすかったのが、3次元となったらリアルさが増してエロさを感じてしまわないか、逆にピュアすぎて違和感を感じないか…といったことを懸念していた。まあ、実写化の最大の懸念は、上映時間内に原作のストーリーを詰め込みすぎて一つの話としてはまとまりがなくなってしまうことだと思うが…。
しかしこの二つの心配は杞憂だった。そして、コミックと違って上映時間内という短時間のストーリーを追うことで、ファンタジーではない店長の気持ちを理解できた!
超美形な女子高生に「好き」と何度言われても、なぜ店長は自分からは距離を置くようにしていられたのか?
成しえなかった夢、友の活躍に対する敗北感、離婚についての後悔など、自分に自信がなかった店長は、あきらからの告白にも終始「こんなさえない自分にありえない」と納得できず、これにはなにか理由があると思っていた。橘さんを観察してわかったその理由とは陸上に関する喪失感だ、それを知った店長は、僕への思いは果たせなかった陸上への思いを補完するものであり、だから優先させるべきは陸上に向き合うことなのだ、と冷静に分析し、部活に戻ってファミレスは辞めるよう促していったわけだ。
なので部活に戻ったあきらはそのことに気づいたわけだけど、半年後に土手で再開するラストのシーンでは、そのことに気づかせてくれた店長に本当の意味でリスペクトしたので、あんなにぐいぐい「好き」と言っていた子がはにかみながら「友達としてLINEしたい」と言ったわけだ、これは2度目の恋と言えるのではないか。店長としてもラストシーン後、そこから発展する思いがあったとしたら、今度は正面から受け止めるかもしれない。なんにしろ、店長は最善の対応をした、立派だと思った。
キャストなども納得できるもので、特に“九条ちひろ”と居酒屋で語るシーンは自分が学生時代の友達と会うと、学生時代の夢を語ることあるよな、と共感できた。
唯一、親友・はるかが…コミックではあきらと双璧をなす美少女キャラだったので、映画では少し弱いかな、と感じた。
観賞後、爽やかな気持ちになりました‼
原作は、LINEマンガで読んだので予備知識はあります。
17歳の女子高生である橘あきら(小松菜奈さん)は、アキレス腱のケガにより陸上の夢を絶たれてしまいます。立ち寄ったファミレスでコーヒーのサービスを近藤店長(大泉洋さん)から受けたことをきっかけにアルバイトを始めます。
段々と店長に惹かれて行くあきらは、思いきって告白します。ですが、店長にとってはあくまでバイトの子なので「思いに答えられない」と返事をします。
ひょんなことから、店長とデートすることになったあきらは映画を観たりして楽しい時間を過ごします。図書館に行くと店長のある一面が現れます。
夢を絶たれた高校生と夢を忘れた45歳のおじさん。斬新な設定に驚きましたが、殺人も起きず、血も出ない作品は久しぶりに観たので世界観に一気に引き込まれました。共演に、清野菜々さんや磯村勇斗さん、松本穂香さん、吉田羊さんと豪華キャストなのも魅力的です。特に松本さんと主人公に思いを寄せる吉澤役の葉山さん、ギャップが凄くてさすがでした!
余談
近藤店長、おっさんあるあるを見事に体現してました。(くしゃみの勢いがすごい&メッセージアプリを知らないなど)
松本さん演じる主人公のバイト友達には「店長、何か臭いんだもん」と言われ、濱田マリさん演じるベテラン店員にも、「臭いです。」と言われる始末…。おじさんにはキツイ言葉を浴びせられる店長を思わず、「負けるな!」と心の中で応援していました。
どの世代にも受ける作品だと思います。
純粋な恋心
予告だけみて劇場にいきました。
“おじさんとJKの、よくある恋愛物語かな~”
そんなイメージでした(笑)が、なんと想像とは全く違う、とても素敵な映画でした!
好きな気持ちだけで突っ走るあきら。
純粋で、真っ直ぐすぎるほどの想い。
あんだけ可愛い女の子が好意を持ってくれてると知れば、普通のオッサンならすぐいっちゃうでしょうが(笑)、店長は大人でしたねぇ。
あきらが自分に対して持つ感情は、若さゆえの恋心なんだと。そのことを冷静に捉えて、でもあきらの気持ちから逃げずにちゃんと答えてくれて。
いやぁー若いなぁ~
若いって自由だな~無敵だよなぁ~……
と羨ましくなったり、どこか昔を懐かしくもなったりもしました(^^)
劇中、笑いをこらえきれずに何度も声を出してひとりで笑ってしまいました。
・店長くさい発言を聞いてしまうシーン
・冷えピタが飛んでいくシーン
・濱田マリの毒舌
などなど(笑)
そして、ラストシーン!
この恋心が単なる若気の至りでは終わらずに
数年後、店長とあきらがふたりで幸せになるのかな?なんて未来を期待してしまうような素敵な爽やかなシーンでした♪
あきらを演じた小松菜奈ちゃん、とても良かったです。
役にぴったりはまっていました!
彼女以外にこの役を演じるのを想像できないほど(^^)
ここまで本当に純粋でピュアな恋愛ものは、みたことがないかもしれないというくらい、爽やかで素敵な作品でした。
お子様から大人、おじさんおばさん世代まで
幅広く楽しめる映画だと思います!
綺麗な中年映画
この映画、好きです。
私、おじさんです。
中年になってくると、若い人を応援したくなってきます。
そして、この映画の大泉洋さんが演じた店長は、そんな中年の理想形ではないでしょうか。
好きな事、夢中になれる事に向き合う若者。時として挫折を味わいます。
そんな時に時間をかけながら、若者の気持ちが、自ら再び向き合うように背中を押す。
それを真っ直ぐな気持ちで向かってくる若者を、受け止めながらやる。
店長、器の大きなおじさんです。
今までの人生経験が活きたのでしょうね。
そして、今度はその経験を活かし、自らの背中をも押す。
おじさんの私も、そんな店長の虜です。
また、店長と九条の関係も良いですね。
観ていて、私も旧友に会いたくなってきます。
そんな二人の関係を通して、あきらとはるかも一生ものの友人になると想像させてくれます。
そんな所も、この映画の好きな要素です。
最後に、ラストシーンの小松菜奈さん、涙を流す時の目の動きが、『ぼく明日』の愛美を思い起こさせて、個人的にはツボに入りました。
全体的に温かさを感じる映画でした。
原作ファンですが大満足です
映画版に関する前情報をひとつも持たず観に行きました。
上手いこと原作をまとめている、映画オリジナル要素(かなり細かい部分まで)も原作へのリスペクトを感じる作りとなっています。
キャストの演技などが注目されがちですが、天候などのこだわりも凄まじく、原作の世界に忠実なとても綺麗な作品でした。
原作を読まずとも、中学生~高齢の方まで楽しめて、年代によって感じるテーマが違って楽しめる作品だと思います。
若さは素晴らしい。
境遇が近しいのか
映画は店長視点で観てました。
子を持つ親としては
子供の5年、10年、20年、
そのまた先の幸せを願うものです。
40近くなると
自分がな何者か、あと何が出来るのか等
良くも悪くも人生の落とし所を
考えるようになってきます。
店長は自身の感情より
あきらの尊さを大切にした決断に
涙せずにはいられない。
漢だよ店長さん!!
この先2人が同じ道のうえで
一緒に歩く姿を願わずにはいられない。。。
鑑賞前に漫画、アニメを観てると面白さアップ
映画から入った人でも漫画、アニメを観て
もう一度映画観たら面白さアップですw
素直に感動しました。
一見、変なコメディかな?と思いましたが、
話しが進むに連れ、小松さんの一途な演技や再会のシーンが、どなたか言ってらっしゃいましたが、ジーンと響きました。
原作と比較される方もいらっしゃあますが、
大泉さんといい、
私は、すごく良い作品だと思っています。
橘さんを呼んでいる本があるのかもしれない。
本が好きな人にとって
自分と廻り合う本は、
相思相愛であって欲しい。
そう、
自分が見つけるんだけど、
本も自分を気に入ってくれていて
呼び掛けてくるから
存在に気付けたのだ。と。
本の匂いに包まれた海のなかから。
図書館でのデートは、
セリフも
本フェチというか、活字中毒の人
ならではの、アルアルに
溢れたセリフがたくさん。
出会いの設定からして、
人生の煌めきどきのあいだの
黄昏時を、
雨宿りに例えたあまどきの
シーンが多くて、
韻をふんだ発想が小説のよう。
展開するシーンからは、
単純な歳の差のある恋愛話だけに
みえがちなんだけど、
ちょっとちがう。
自分の心を癒してくれた相手への
真っ直ぐな信頼感と
それを不器用に対応する大人の理性の
葛藤が、二人の演者によって心地よく
降り注ぐんです。
菜奈さんと洋さんだからこそ
表現できた世界にたっぷり浸れて
心地よくて。
個人的には、
泣かせる場面よりも
コメディタッチのシーンが
好きです。
臭い疑惑からのシャツを匂う場面は
おもしくって。
雨宿りの終わりは
菜名さんのアキレス腱断裂からの
復帰話。
最後のランニングの場面では、
前向きな生活に戻って、
雨宿りを卒業していても
心はあの時の癒しの存在を
忘れていない。
つたない理由で、連絡先を聞いて
つながろうとする彼女の姿が
なんともせつない。
雨宿りの期間の思いを、
過去は通過点で振り返らない~
という扱いではなく、
今の自分を作った関係性を
大事にする彼女の一途さに、
素直な恋心がかさなるなぁ。
いつか、
どこかに置いてきた感情に、
出会えます。
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