恋は雨上がりのようにのレビュー・感想・評価
全77件中、21~40件目を表示
挫折した者同士の雨宿り。
女子高生と、親くらい歳の離れたおじさんの恋愛…かと思いきや、大事なのはそこじゃなかった。
あきらも店長も、夢をあきらめて、前に進む仲間に嫉妬していた。負けた者同士のシンパシーが二人を引き寄せるけど、そこでふらっと恋に堕ちてしまう。。のではなく、お互いを癒し、励ますことで別の道へ進む力になるというところが素敵な関係性だなーと思った。
そして、片思いで終わってしまった恋愛でも、こんなふうに、どこかで相手を力づけられたらいいなあ。。
あと、ちょっと憂のある小松菜奈ちゃんはやっぱりいいなー
心がほっこりする、お勧めの一本になりました。お勧めです。
小松奈々ファンとしてみましたが、
あきら(小松奈々)と店長(大泉洋)の演技から
背中をグッと押される映画でした。
私は原作など知らずに、本当に小松奈々ファンだから
観たうえでの感想です。
映画からでも、十分に楽しめる映画です。
恋もそうですが、人には色々な葛藤があり
それは、諦めたくないけど諦めると思い込ませている夢
ずっと手放せない夢や目標
そして、成功したとしてもこの先にそれがずっとあるのかという不安
などなど、その思いが『雨』とかけられて、ストーリーが描かれていきます。
あきらと店長の恋心も、相手の背中押しが描かれていて
とても観ていて気持ちが良いです。
店長の人の好さを、大泉洋が見事に演じています!!
また、あきらが本当にかわいい!!
人間関係が少し不器用な関わりと、好きな人に対してまっすぐな姿勢が
一つ一つの描写で、とてもうまく描かれています。
お互いに夢を追いかけ、最後にはお互いの夢を追いつつ、
関係性が今後もずっと続いていくのだろうなと期待が感じられるラストは
とても、ほっこりします。
その時の空に、注目ください!!!
その時のあきらには、グッときます。
他の方のレビューを見ると、原作とは異なったり
描かれていない場面があるようですが、2時間という尺の中で
監督が大事だなと感じた部分が、私には凝縮されているのではと感じました。
お勧めの映画の一本になりましたので、すこしでも気になられた方は
観られることをお勧めいたします。
久々邦画恋愛ものでヒット
見終わった感想を単刀直入に言うと、純粋で美しかったです。よくあるイケメン先生と生徒の禁断の恋、とか美男美女の恋愛でイケメンな恋敵からも迫られてどうなる?とかいわゆる女子向け全開の憧れ詰め込んだ映画ではないので、とても見やすかったです。原作は未読です。
冴えないバイト先の店長に恋してしまった高校生がその恋は実らずとも前に踏み出す大きなきっかけとできたポジティブな映画です。失恋とまでいかずとも、上手くいかなかった話なのに、鑑賞後はとても清々しい気持ちとなってました。
しきりに降る雨も良い味出してました。
幅広い年齢層が楽しめて、青春を懐かしいと思いつつも、心洗われる映画だと思います。
久々に邦画恋愛モノでヒット
見終わった感想を単刀直入に言うと、純粋で美しかったです。よくあるイケメン先生と生徒の禁断の恋、とか美男美女の恋愛でイケメンな恋敵からも迫られてどうなる?とかいわゆる女子向け全開の憧れ詰め込んだ映画ではないので、とても見やすかったです。原作は未読です。
冴えないバイト先の店長に恋してしまった高校生がその恋は実らずとも前に踏み出す大きなきっかけとできたポジティブな映画です。失恋とまでいかずとも、上手くいかなかった話なのに、鑑賞後はとても清々しい気持ちとなってました。
しきりに降る雨も良い味出してました。
幅広い年齢層が楽しめて、青春を懐かしいと思いつつも、心洗われる映画だと思います。
同調圧力のようで違和感
率直にキャスティングは良いと思った。
何と言っても小松菜奈。
演者の魅力だけで延々観ていられる映画に時々出会うことがある。彼女もそんなパワーを持った女優だと思った。
雨に打たれながら想いを吐露する彼女は何と絵になることだろう。可愛いと言うには妖艶、美人と言うには童顔な、独特の魅力がある。特別演技が素晴らしいとまでは思わなかったがこのままキャリアを重ねて順調に実力をつけると唯一無二な大女優に成り得るとさえ思った。
そして大泉洋。モテないキャラをどう見てもイケメンな俳優が演じて「はぁ?」な時はよくある。しかし彼はブサイク過ぎず、イケメンでもなく、特有のファニーな性分がいい具合に冴えないおっさんという役柄にマッチしている。
他にも脇を固める濱田マリや吉田羊なども独特の味が出ていて良い。
ただストーリーに関しては称賛し難い部分はある。原作未読なのであくまでこの映画だけの印象。
設定上では、本心は陸上やりたいけどブランクあるしなんだかんだ目を背けている、ということなるんだろう。
まわりはこぞって彼女にプレッシャーをかける。「いつまで目を背けてんだ?」「本当はバイトしてる場合じゃないだろ?」「一番やりたいのは陸上だろ?」
彼女自身、陸上したくてたまらない気持ちを表す描写があればまだわかる。しかしそのようなシーンがほとんどない。よって何となく流されて「やらなきゃ」みたいな気持ちにさせられているようにも見える。まるで一種の同調圧力に見えて若干気持ちが悪かった。
加えて全体を通してインパクトが弱いなと思った。ハグ止まりではなく、キスシーンまであったらいいのに。いや、例えばの話。それくらいのインパクトは欲しかった。当たり障りない展開はよく言えば無難だが退屈だ。
まとめるとストーリーはいまいち、主演二人は良い、以上。
冴えない中年。真面目に生きる事の素晴らしさ
冴えない中年の店長。でもすごく真面目に仕事してるし、みんなの為に頑張ってる。昔は小説家目指して頑張ってるし、プライベートでも今な音本に向き合ってる。
ヒロインも陸上と向き合って生きてきた。この何かに打ち込んだ経験ってのは人間の魅力として大事だなぁと感じる映画でした。そして小松菜奈可愛い。
「原作<アニメ<実写化」な希少な作品。
最近雨続きだったので、大好きなこの作品を振り返りたいと思います。
「恋は雨上がりのように」
キャストもあらゆる描写も、すべて原作と比較して、違和感なく丁寧に再現することが出来ている希少な作品です。
小松菜奈さんは若手の女優さんの中で、個人的に見た目が一番ドストライクな方です。
クールさと神秘的さ、可愛らしさのバランスがとても魅力で憧れます。
原作のアキラが漫画からそのまま飛び出してきたようなハマり役です。なにより泣き顔が神秘的で美しすぎます。
大泉洋さんは、最初キャスティング見たときは「なんかイメージと違う?」と思いましたが、見ているうちにだんだん原作の店長に見えてきます。テレビで裏話として大泉さんが、「店長のスタイルの良さを再現するために劇中、背を高く見せる靴を履いている」と話していたように、キャラクターの細かいところも気を使い、丁寧に「店長」を演じられています。
ちょうど当時、映画上映中のタイミングと原作の最終巻発売が同時期であったため、私は映画を見てから最終巻購入しました。
両者比較しましたが、物語ラストに限っては私は断然!実写映画推しです。
漫画を読んでいて、この物語はアキラという夢をなくした少女が「雨宿り中に見つけた恋心」を描いているのだと思いました。しかし雨もずっと降り続くわけではない。雨宿りとは人生の中で一時的なものであり、あくまで心を癒すまでの少女の「通過点としての恋」を描いた作品なのだと思っていました。
店長もアキラが雨宿り中であることは知っている。自分に向けられた恋心も、今の少女に必要な「通過点に過ぎない」と理解していました。
アキラを恋愛対象として受け入れることはしませんが、決して突き放すわけでもない。いつか彼女の雨が止み、本来いるべき場所へ戻れるまでは寄り添う、そんな儚い2人を描いた物語だと思っていました。
しかし映画でのラストを見て、その考えが覆りました。
アキラは夢を再び持ち、同世代の仲間たちのいる、本来いるべき場所へ帰っていった。
アキラの雨宿りはすでに終わったのです。
そんなラスト、店長とアキラは偶然再会し、以下の言葉を交わします。
「私たち友達ですよね」
「友達なら私、店長とメールしたいです」
美しく溢れる涙とともに、店長にそう伝えるアキラ。
それを笑顔で受け入れる店長。
この描写から、アキラの恋は雨上がり後も続いていること、この恋心は挫折中(雨宿り中)の通過点ではなかったことを物語っています。
彼女は店長に、本気で恋をしているのだということがわかりました。
アキラ、通過点の恋だなんて勘違いしてごめんね。
いや、通過点な恋って大人になる上で経験すべき大切なことだからそれはそれでいいんだよ?店長も大人だからその辺の乙女心はわかってるよ?
でも、アキラの恋心は本物で、これから先も続くんだね。今は恋人になれなくていい。それでも店長と長く繋がっていたいと思っているんだね。
そうひしひしと伝わりました。
2人はこの先数年間、メールをしたり、店長が書いた本をアキラが読んで感想を言い合ったり、たまに店長の子供も一緒に出かけたりと、友達としてお互いに心地よい関係を築いていくでしょう。
しかし数年後、あるいは数十年後に、大人の女性になったアキラと店長が恋人として結ばれる未来も想像することができる。
そんな映画のラストが、とても素敵だと思える作品でした。
雨が止むまで、ちょっと待ってようか。
レンタルDVDで鑑賞。
原作マンガは未読、アニメ版は未見です。
是非とも映画館へ観に行きたいと思いましたが、何せ少女マンガ原作と云うことでかなりハードルが高く、男ひとりで観に行くのはどうも腰が引けてしまいました(笑)。
タイトルが抜群にいい。まるで文学作品みたい。無条件に惹きつけられてしまいました。芥川龍之介の「羅生門」が引用されていたところも本好きとしては堪らなかったです。
ストーリーも少女マンガっぽくなくて(少女マンガを読んだことないので勝手なイメージですが)、女子高生と冴えない中年ファミレス店長の恋と云う設定が面白い。
どうなるのかなとドキドキ、キュンキュン…
その恋を彩る雨がまたいいんだな、これが!
足踏み状態から一歩前へ踏み出すことの勇気とその素晴らしさ。目指すもの、やりたいことへの執着や想いをごまかしてなんていられないよなぁ、と…。人生、雨宿りしたっていい。雨はすぐに止み、きっと晴れる。めちゃくちゃ励まされました。
[余談1]
小松菜奈が爽やかで魅せられました。魅力的な女優さんだと改めて思いました。陸上部と云うのも納得なスタイルについては言わずもがな。そして部屋着姿に萌えた(笑)。
[余談2]
大泉洋と戸次重幸とのやり取りにほっこり。仲間同士だからこその互いの演技への信頼を感じて、妙に嬉しくなりました。
※修正(2023/02/16)
ありがちといえばありがち
陸上と小説の設定はいるかな?と初めは思ったが、絶対に必須だった。そしたらみるみるありがちな方向に。2人が結ばれないところが良かったかな。リアルで。恋愛ものだと思っていたので、大泉洋は珍しくシリアスな役かと思ったらやっぱり大泉洋だった‥
歳の差恋から始まって、再び夢を走り描く
氾濫するコミック実写だが、年に1本か2本くらい好編が生まれる事がある。
しかも、辟易するJKの歳の差LOVE物なのに…!
ファミレスでバイトしている女子高生のあきら。
彼女は今、恋をしている。
想いを寄せている相手は、バイト先の店長。
よくある設定だったら若々しくイケメンだが、180度違う。
親子ほど歳の離れた40半ば、バツイチで、夢も希望も無く冴えない、加齢臭さえしそうな“おじさん”…!
歳の差でダメ男を好きになるなんて、あきら、物好きにも程あり過ぎ…。
原作コミックやTVアニメは未見だが、ビジュアルは見た事ある。
それだけでも、この配役はイメージぴったり!
睨んでるくらい無愛想だが、手足がスラリと長く、スレンダーなクールビューティー。可愛らしさも滲ませる。
まるで最初から小松菜奈をモデルにしたようなハマり役!
毎回どんな作品に出ても魅力を振り撒いてくれる彼女だが、本作は中でも最高作に入る。
眩し過ぎる制服姿、雨に濡れたその姿と表情にはイチコロ必至、ノースリーブと短パンの部屋着姿は鼻血ブー物、青春の光を浴びて全力疾走する姿は神々しいくらい。
とにかく、魅力大爆発!
ハイテンションな役柄とイメージの大泉洋が、冴えない中年男というのは一見ミスキャストと思うが、そこは今や実力派となった彼。哀愁をユーモアも滲ませ好演。本当に人の良さが伝わってくる。
台詞も原作コミックのをそのまま用いられてるらしく、響く台詞も多い。
映像は美しく、ユーモラスに、印象的に、繊細に瑞々しく、永井聡監督の演出も上々。
中年にとっては夢のような話。
JKにとって中年のおっさんは最も軽蔑していそうな存在なのに、まさかの恋愛対象。
あきらは好きになったら一途の性格のようで、時々かなり肉食系。
「店長の事、好きです」とストレートに告白したり、半ば強引にデートに誘ったり、積極的。
そんな店長も相手の想いに応え、運命の恋的な両想いに…ならないのが、ミソ。
店長はかなり困惑。
親子ほどの歳の差。何で、こんな自分に好意を…?
そもそも、あきらは何故店長に恋を…?
確かに店長は、冴えないが、人は良い。
穏やかで、真面目。
あきらにはもう一つ、理由があった…。
ある事が原因で塞ぎ込んでいたあきら。
そんな時立ち寄ったファミレスで、優しく声を掛けて来てくれたのが、店長。
傷付いた心に、包み込んでくれるような温もり。
誰かを好きになるなんて些細な事がきっかけ。理由にもならない理由だが、本人にとっては真剣な理由。
先にも述べた通り、歳の差なんて関係ない!運命の恋!…みたいな展開にはならない。
店長はあきらの気持ちを汲みしつつ、一貫して一線を超えない。
あきらも自分の気持ちに思い悩む。
勿論ピュアなラブストーリーではあるが、二人には似たような挫折と再起がある。
あきらは陸上短距離のエースだった。
が、足を怪我し、陸上から遠退く。
どんなに部の親友や後輩に誘われても、戻ろうとはしない。
それほど挫けたものは重く、大きかった。
店長にも夢があった。小説家になる事。
が、自分の才能の無さに筆を置いた。
将来や夢絶たれた女子高生と中年男性。
性別も歳も違うけど、共感し、通じるものが…。
あきらの青春ストーリー、店長の失った青春ストーリーでもある。
これが単なる歳の差LOVE物ではなく、誰もが共感を持てる作品にしている。
二人の周りの人間模様。
あきらの陸上部の親友・清野菜名、あきらにとって刺激剤の存在・山本舞香、共に好演。
店長のかつての親友役に、戸次重幸。ご存知“TEAM NACS”の共演が心憎い。
かつての自分に匹敵するような陸上のホープが現れる。
挑発的で、勝負を挑んでくる。
自分にはもう関係ないと一蹴し、スパイクやユニフォームさえ捨てようとするあきらだが…、相手のタイムが気になったりする。
店長も今は人気小説家になった昔の親友と久々に会う。
一瞬にして、あの頃に戻った気がした。
あの頃は、夢も希望も、やる気も何をしたいかも満ち溢れていた。
なのに、今は…。
それぞれに訪れた、再起になるかもしれないきっかけ。
が、あきらはくすぶり続ける。
自分は今、陸上より恋。
いや、ひょっとしたら陸上から逃げる為に恋してるだけなのかもしれない。
また陸上に戻るのが怖い。
また好きなものを失いたくない。
自分は何をしたいのか、何をやりたいのか…。
お互いの挫折や諦め切れない夢を知って、ただ恋する相手/恋される相手と言うより、相手への理解を深める。
悩む若者の背を押すのは、悩んだ事あるかつての若者。
若い君は、あの頃の自分を思い出させてくれる。
心残りがあるのならば、執着し続けるべき。
したい事、やりたい事に向かって、また…。
確かに歳の差のラブストーリーである。
でもそれ以上に、その恋から始まって、
再び夢に向かって走る。
再び夢を描く。
挫折と再起の、ストレートな青春ストーリー。
後味も爽やか。
ラスト、あきらが潤ませた涙…。
また一つの夢に向かって走り出すという事は、一つの想いを断ち切ったという事でもある。
ちょっぴり切なさを滲ませつつ、その姿は晴れやか。
雨上がりの空のように。
空手チョップ!!
小松菜々の可愛さを堪能できる映画でした。女の子がグイグイ行って、男が理性を保っていて先生みたいで良かったです。45歳なのに学生時代の小説家の夢に未練がある描写がやや多く感じたので、それよりは現在の仕事を頑張っている描写を重点的に観たかったです。その方が、店長が仕事をする姿が良いから好きになったのかなとヒロインに共感できたと思います。濱田マリがウザいですが、お客に謝罪する姿はちっとも情けなくなんかなく立派です。陸上要素は何か取って付けたようなものを感じました。2回目の「寄生獣」の小松菜々のリアクションは可愛かったです。結末が弱く、話が途中で終わっている気がするので、「先生! 、、、好きになってもいいですか?」のような少し前に進むラストだと良かったです。「待っているから、思いっ切り走ってこい」の一言が聞きたかったです。最後に昇進したと言いましたが、あくまで小説にこだわるなら入選したの方が良かったと思います。お互い夢を追う事にしたというのは脚本が余りにも言葉足らずだと思いますし、それよりは恋愛の結末を描いてくれた方が現実的でした。大泉洋のキモいコメントを読みたかった(「アイアムアヒーロー」の時かなりキモかった)ので、パンフレットを買えば良かったです。
タイトルなし(ネタバレ)
最初は原作を読んでいたことと、主演が大泉洋ということで興味をもちました。
結論からいうと 面白かったです。
ヒロインの店長に対する真っ直ぐな気持ちもよかったし、女子校生との年齢差に悩む店長の葛藤もしっかり描出されていました。
そして恋愛だけでなく、ヒロインと部活の友達、 店長と高校時代の友人など それぞれの友情もよかったし 出てくる人のキャラ立ちもしっかりしていて全てのキャラが愛おしくなります。
そして、店長の高校時代の友人が同じチームNACSの戸次重幸さんということも個人的にこの映画が気に入った理由の1つでもあります。
本当にどの登場人物も素敵でした!
クライマックスは突然
恋を諦める理由にはならない気がするんだけど。
部活とバイトと恋、全部がんばっちゃう。
店長はオトナなのかなぁ?
少なくとも、離婚してるなら年齢なんて
障害じゃないと思う。
原作よりいい
上映期間は明日(7/19)まで。駆け込みで鑑賞しました。
最近、知人に勧められて原作の漫画を読み、興味を持ったのでネットで調べてみたら、映画化されてる、まだ上映している映画館がある、とのことで。
なので、原作を読んだ上での鑑賞です。
まず、キャスティングが良かった。原作の漫画は画力が乏しく、絵があまり好みではありませんでした…。
正直、映画の方が演者の表情が豊かで、感情移入できました。
はるかとユイはちょっと違うかな?
単行本10巻分の話を2時間の映画にまとめる場合、はしょらないといけない部分が沢山出てくると思うのですが、
それが逆によかったと感じました。
原作は読者の期待を裏切るような結末になったことでネットで炎上し、作者のブログが閉鎖される事態になったようです。
私見ですが、その他の伏線(的なもの?)も回収されず終了し、何のために登場したエピソードなのかも不明なままなのはなんだかモヤモヤしました。まぁ炎上するかな、と。
なので、
あきらの父親、父方の実家
はるかの弟、妹
加瀬の血の繋がっていない姉
手編みのマフラーのくだり(元妻と偶然出会ってしまう)
ユイが吉澤の前髪を切る~結局フラれるくだり
九条とすい(翠:あきら)のくだり
植物園
温泉旅行
京都旅行
こういった原作の中で「これ必要?」という要素がなかったことが逆にスッキリと観ることができてよかったです。
あと、「整骨院は病院じゃないよな?」と思っていたところが「整形外科」になってて、感心しました。
むしろ原作より説明的になったセリフ等もありましたが、
変に登場人物を増やしてエピソードを追加するよりも物語がスッと入ってくる印象です。
原作ではあまり出てこないあきらと母親とのやり取り。吉田羊さんの存在感が光ってました。
一方、
息子君とあきらが店長の家に行く(ジューブンガクが好き)というシーン
羅生門の一説をなぞらえるシーン
店長が「俺は橘さんが好きだ」と気付くシーン(これが無いと、結局あきらの一方的な片思いで終わったと感じる人も居るのでは?)
徹夜して小節を書くところ(夢を追いかけることを思い出させてくれた、的な?)
店長がプレゼントした傘
「雨宿りだった」というセリフ(これがないと劇中に何度も出てくる雨や、作品のタイトルを効果的に活かせない…)
これらのシーンは物語を構成する重要なピースだと思っていたので、省略されていたのが意外でした。
女流作家(少女漫画)のラストって
結末を描き切らない(未来を予感させるような)ものになっていることが多いような気がします。女性読者はそういうのが好きなんでしょうか?
ビッグコミックスピリッツという青年誌に連載された作品ということで、男性読者にとっては釈然としないラストが炎上してしまったのかなぁ?という気がします。
この映画のラストはやはり「未来を予感させる系の」ラストですが、なんだかちょっとほっこりするようなじんわり来るような感じです。
原作よりも「いい」と感じました。
鑑賞した京成ローザですが、
カビくさい
空調は効いてない
音量だけはバカみたいにでかい
ということで
やや不快でした
二度と行きません
作品はよかった。
ソフト化されたら買うかも。
背中を押された気がした!
原作も読んでなくて、他映画の予告をみて「あ、見たいかも」くらいのノリで見ましたが、最後はなんだか背中を押されたような感じで笑顔で映画館を後にできました。
お互いに恋する、恋されることからありきたりな日常に少し刺激を得て、そこから将来のことや知らず知らずに目を逸らしたり逃げていることからちゃんと向き合って自分なりの答えを出す所など、なんか忘れてた事を思い出させてもらったような気がします。
ただ「もうずっとバイト来なくていいよ」の所で陸上への想いに気付いていて、応援のための頑張れの気持ちだったのに私の理解力が足りず一瞬、え?なんで?って思ってしまって焦りました。笑
全77件中、21~40件目を表示