レディ・バードのレビュー・感想・評価
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多分、僕だけではないと思いますが、時々、評価は低いのに個人的に凄く...
孵化、羽化。そして巣立ち。
へその緒を取っておく習慣のないアメリカでは、子どもが最初に履いた靴を記念にする
― と聞いたことがあります。
「へその緒」で家族や血縁のつながりを大切にするか、逆に「靴」で家族や血縁からの離脱・独り立ちを祈念するか。願いの方向のそれぞれに何か象徴的なものを感じます。
クリスティンは靴派、
ママは圧倒的にへその緒派です。
この攻防が実に面白かった。
どこの家でも起こり得る“雛鳥の巣立ち”を、家族のアルバムをめくるように回想させてくれて、「21センチュリーウーマン」でもそうであったように大人になった今を座標軸にして家族を振り返る作品の作り。
女監督が女親とその娘を温かく、そしてさばさばと観察して描いていますよね。
「母は飲んだくれだったから」と短く答えたママを、クリスティンはいつか必ずサポートしてくれるだろう予感で映画は終わりました。
この家の養子の兄カップルが良い。微妙な立場で妹を見つめる最高の脇役の仕事をしています。
【レディバード】ってテントウムシのことなんだそうですよ。
指に止まらせると可愛い赤いテントウムシが指を登り下りして とにかく上を目指して、とうとうその頂点からお日さま目指して離陸する・・
あれですねー。
懐かしいねー。
別れが寂しくて名残り惜しいけど、人差し指のてっぺんから飛び立つテントウムシに手を振ってさよならしたこと、
思い出しますよね?
僕はへその緒派だなぁ(笑)
離陸する娘にバイバイ出来るかな?
郷愁感のある色合い
心の細やかな機微と離れてから分かる良さ
娘と母
2019/06/16 Amazon Primeにて鑑賞
題名に付けた娘と母は『レディ・バード』が元々「Mothers and Daughters』というタイトルが付けられていたことに由来します。
英題から分かる通り映画では娘と母の相互の愛情がたっぷりと描かれています。
英語タイトルが複数形になっている理由はそれぞれの母と娘の分だけあるそれぞれの愛情、またその中でも根底にある普遍的な愛情があるからなのかなと思いました。
物語は様々な事件や出来事が起きますがあえてその中心、いわゆる盛り上がりどころを詳細に描写せず前後だけを提示することによって鑑賞者それぞれに行間を想起させることによって自身の体験や経験から作り上げられるオリジナルなものになり、レディ・バードをスクリーンだけのキャラクターにせず彼女を身近で親近感溢れる存在にさせている気がしました。
また脇を固める演者達も今話題のティモシーシャラメやルーカスヘッジズが名を連ねていてその点でも必見の価値アリです。
またふと観たくなる作品でした。
よくある話
思春期の思い出
走れ、JK in America(笑)
小気味良く宝石のような時代を描く
監督はグレタ・ガーウィグ
サクラメントに住む女子高生が主人公(シアーシャ・ローナン)、感受性が豊かで好奇心の塊みたいな女の子。
母親と性格が似ていて、うまく関係が築けない。
果たして西海岸から抜け出せるのかな。
監督のグレタ・ガーウィグの自伝的な要素が大きいらしいが、納得。
痛々しくも微笑ましい見事な青春グラフィティー
ニューヨークの大学に憧れるレディバードことクリスチャンの母との衝突、心優しい少年ダニーとミステリアスな少年カイルの間で揺れ動く姿を描いた、痛々しくも微笑ましい見事な青春グラフィティー。
アメリカン青春グラフィティーにありがちな早く田舎住まいの親元を離れ、都会の街でイケてる系女子になりたいだとか早く処女を捨てて大人の仲間入りを果たしたいなどの背伸びし切ったティーンネージャー達が暴走する系の作品でつまりは自分の好みの作品でした笑。
主人公のレディバード演じるシアーシャローナンがもっとミステリアスな女性かと思ったけど喜怒哀楽のハッキリした元気な演技で笑顔にさせてくれた。
また、そのお相手役の1人を演じるカイルことティモシーシャラメが同年に公開された「君の名前で僕を呼んで」のエリオとはうって変わったミステリアスで余裕たっぷりのミュージシャン役で出演していて演技の幅の広さに感心した。
印象としては少し大人寄りになった「スウィート17モンスター」みたいな感じ。
母と子の反発し合いながらもお互いを思い合う描写がとても良かった。
ラストのNYの街を散歩しながら父に電話するシーンが好きだなぁ。
わからなかった
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