劇場公開日 2018年3月30日

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「ちょっと端折った感が」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 META坊さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ちょっと端折った感が

2019年3月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

序盤はやけにテンポが悪く、かったるくて眠くなったが、機密文書を入手した辺りから、ようやくエンジンがかかり、そこからは面白かった。

が、終盤があまりにも淡白というか、呆気ないというか、法廷でのやり取りがほとんどなく、いきなり判決っていうのは残念過ぎる。
実に勿体ない。

あと気になったのは、国防省の最高機密文書をあんなに簡単に盗み出せるとは、いくらなんでもねぇ。
実際そうだったのだろうか?

政府を敵に回してでも、長年ひた隠しにされてきた真実を公表しようと奮闘する姿には、エールを送りたくなる。

それにしてもメリル・ストリープは、何を演じても上手い。
新聞社の存続と正義の狭間で葛藤する、ワシントン・ポスト紙発行人のキャサリン・グラハムを見事に演じ切った。

映像的には活版印刷の組版が組まれ、輪転機が回るシーンが迫力もあり、逆に目新しかった。

そして、ウォーターゲート事件へと続くラストシーンも、次を予感させる終わり方でいい。

権力に屈せず正義と報道の自由を勝ち取る。
こんな社会派の硬派な作品を、日本のマスコミ関係者が観たらどう思うのか激しく気になりる。

META坊