「韓国映画デビュー♬」タクシー運転手 約束は海を越えて らま+たんさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国映画デビュー♬
韓国映画デビュー作品。
朝9:30からの回を観に行ったのに会場はお客さんでごった返すほどの人気作品。
なんでも韓国国内で1200万人以上の観客動員数を誇る韓国映画2017年一番のヒット作だとか。
それもそのはず。
なにこの映画。凄い…
韓国事情に明るくないあたしは光州事件の事は知らず。そんなあたしにでも事件について取っ付き易く、かつ分かりやすく伝えてくれた本作品。しかしその描き方がリアルで壮絶。
コメディタッチの導入部分は史実物が苦手な人にでも入り込みやすい作りになっていて、ストーリーが進むに連れて「あれ?なんか雰囲気がおかしいぞ?」と徐々に核心に近付いて行く過程はサスペンスのよう。
バスでバリケードが張られた軍政府vs市民の緊迫した場面で、怪我人を見殺しにできないと立ち上がるタクシー運転手のおっちゃん達。華麗な匍匐前進で人を救うその姿は韓国に兵役制があるから成せる技だな、と実感。日本で同じことが起きても、同じ気持ちでいたとしても、あの行動にはなかなか出られないはず。納得。
光州からソウルにピーターが無事に帰れるように軍からの追撃に対して防御壁となる運転手ドリームチーム。あの場面で「任せろ!」と笑顔で言えるユ・ヘジン演じるテスルさん。その強さに涙こみ上げる。
友情・倫理・家族愛・人間愛。
盛りだくさん過ぎる。
気持ちよ過ぎる。
是非多くの人に観てもらいたい作品♬
これまで戦争映画とか暴動・虐殺とかそういったテーマは観るのを避けがちだったけど、避けてる場合ぢゃない。世界をもっと知らなければ!という気にさせられた。
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