映像の発見=松本俊夫の時代
劇場公開日:2017年12月9日
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解説
日本における実験映画の先駆者として知られる一方で映画理論家としても活動し、1950年代以降の革新的な映画表現に多大な影響を与えた伝説の映像作家・松本俊夫を記録した全5部作のドキュメンタリー。松本と同じく批評家でもある映像作家・筒井武文が監督を務め、10年間にわたって撮影を敢行。映像作品の引用や関係者・批評家への膨大なインタビューなどを織り交ぜながら、松本俊夫という1人の作家を通し、50年代から2000年代までの激動の時代を全5部、計700分で振り返る。青春時代の映画との出会いやキャリア初期の記録映画時代を描く「第I部 記録映画篇」(137分)、映像と観客の関係を変えるエクスパンデッド・シネマに挑む姿を捉えた「第II部 拡張映画篇」(153分)、「薔薇の葬列」から「ドグラ・マグラ」まで、劇映画の系譜を追った「第III部 劇映画篇」(140分)、実験映画の流れを松本自らが解説しつつ、90年代以降の沈黙の意味を明らかにする第4部「第IV部 実験映画篇」(109分)、筒井監督が松本の書斎を訪ね、第1部から第4部までで語られた内容を本人の言葉で振り返る「第V部 映画運動篇」(161分)となっている。2017年12月、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催の特集上映「追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで」にあわせて、全5部が劇場初公開。
2015年製作/700分/日本
配給:ダゲレオ出版
劇場公開日:2017年12月9日