劇場公開日 2018年10月13日

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「お茶の深さと四季の移ろい」日日是好日 うどん人さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5お茶の深さと四季の移ろい

2019年12月30日
iPhoneアプリから投稿

ふとしたことからお茶を習い始める女性の日記のような映画。お茶の世界のあるあるのエピソードで始まるが、それだけではない。お茶が日本の四季と共にあるということがよく分かる。
この映画の先生は表千家流だか、映画の中では一度も表千家という言葉が出てこない。僕は表千家流のお茶を習っているが、そこがいいと思う。もちろん表千家という言葉が出ると他流派の人が観に来ないという営業上の理由もあるだろうけれど。エンドロールの最後に「応援 表千家」とだけ出るのがいい。推薦でもなく協力でもないところがいい。樹木希林の最後の作品がこの映画で良かった。同時期に撮影された万引き家族では悲しすぎる。映画としては万引き家族の方がいいのだろうが。

うどん人
うどん人さんのコメント
2019年12月30日

確かに映画の中で男性のお茶を習う人が一人も出てこないのは残念でした。映画を観た人は茶の湯は女性しかいない、と誤解するかもしれません。もちろん女性の方が圧倒的に多数ですが。

うどん人
うどん人さんのコメント
2019年12月30日

僕としてはこの映画はストーリは平凡ですが、表千家流を広めるための最高の素材だと思います。でも表千家としてはそういうPRはしていません。まあそういうところが派手さを嫌う表千家らしいとは思いますが。2枚組のDVDではメイキングや出演者のインタビューがありなかなか貴重です。

うどん人
bloodtrailさんのコメント
2019年12月30日

うどん人さんへ
コメントありがとうございました!茶道をならわれているのですね。私は、茶道の取り上げ方の「薄さ」と言うか「軽さ」が、ツボに入りませんでした。茶道も華道も、そもそもは男性文化。明治以降の「女礼」による、「女子の礼法教育としての"華道"」の域を、ちょっとでも飛び出してるのかと期待したんです。映画の宣伝文句に「日本初のお茶の映画」なんてのがあったんでw

bloodtrail