「本当に残念な感じのお茶の映画だった」日日是好日 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に残念な感じのお茶の映画だった
自分の居場所を見つけるのに24年掛けた女性の話。でも、薄----いんだこれが。
かつ、お茶の映画。これまた、薄いーーーーーーー。否、浅いか。
樹木希林さんの所だけ大気圏外。四季折々の風情を伝える映像はかろうじて美しけり、という映画で、眠らなかった自分を褒めたくなるし、比較的大きな寝息を立てていた、後ろの方のお父さんの気分も良く分かる映画でした。
毎日毎日の小さな幸せを見落として生きている人たちに、お茶の世界を通じ、こんな風に生きてみませんか?って説いてる映画なんだろうと思うが、これじゃ通じない、って思いました。それは、物語を構成する「お茶の世界」「主人公女性の生き方」の両者の描写が共に浅くて薄いからだと思う。
(追記)
「自己を研ぎ澄ます」。日本の文化・芸能・武道などに身を置く者に求められる精神です。黒木華、全然ダメでしょ。才能あるとか無いとか、いつまでも言ってる。この子のお茶は24年経っても「習い事」です。
四季は肌で、体で感じる。雨は音だけじゃ無い。傘を差して「外」を歩けば、重さと温度が季節を教えてくれる。
矢張り、どの様に眺め様が浅いと思うのだが、この映画。軽くコミカルな表現も三声和音のピアノとか子供っぽいだけでしょ。
希林さんと彼女の着物とお茶菓子の三点は良かった。
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