「Fxxk fat! 紛争地域の日常」ロープ 戦場の生命線 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Fxxk fat! 紛争地域の日常
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ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコという俳優陣に惹かれ観に行った今作。内容の方はあまりチェックしていなかったのですが、意外と楽しめました。
舞台はユーゴスラビア紛争直後のバルカン半島の何処か。バルカン半島と言われても東欧って日本からは遠すぎて、いまいちピンとこない方がほとんどではないでしょうか?かくいう私もその1人です。ちょっと検索してみてもゴチャゴチャドロドロしすぎてて・・・とてもシンプルに説明できる物ではありませんでした。
でもその複雑さってモロにこの作品にあげられているんですよね。単純に水源を確保したい国際活動家に対して、よく分からないプロトコルを持ち出し妨害する国連軍だったり、売ってあげない地元の店だったり、そもそも井戸に死体を投げ入れたのは水を売りたいマフィアだったり。特に国連軍のくだりとか「もう30分ぐらい待ってやれよ」ってスゴく思いました。
登場するキャラクターも全然ヒーローじゃなく一般人なんですよね。だからいじめられてる男の子を助けたくもなるし、普通に男女の喧嘩もする。地雷があると動けなくなるし、軍の命令には従うしかない。全く英雄的な行動をすることはないのですが、それがとてもリアルでした。
実際国際ボランティアで紛争地域に行ったとしても、ままならない事ばかりなんでしょうね。絶望しながらも、妥協しながらも、それでもできる事をやる、井戸はダメだったけどトイレはやってやるっていう大人の行動にしんみりしました。
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